絶滅寸前種、80年ぶり発見 左京 ユリ科の「ステゴビル」
京都府レッドデータブックで「絶滅寸前種」とされる希少な植物「ステゴビル」をこのほど、京都植物同好会代表の田中徹さんが京都市左京区で発見した。府内での生育確認は1931年以来、80年ぶりという。
ステゴビルはユリ科の多年草で日本特産。秋に花茎だけが伸び、1センチ足らずの白い小さな花をつける。環境省のレッドデータブック(2000年刊行)でも絶滅危惧II類に分類され、近畿は滋賀県のみに生育が確認されていた。
田中さんは府レッドデータブック(02年刊行)で、ステゴビルの記事を執筆した。今春、左京区岩倉・箕裏ケ岳でユリ科植物の株を発見。持ち帰って花が咲くまで栽培し、ステゴビルと確認した。その後の現地調査で、急斜面に点々と100株以上生育していることが分かった。
北山一帯は、シカの食害で多くの植物が姿を消しつつある。田中さんはステゴビルが生き残っていることについて、「生えている急斜面は足場が悪く、シカが近寄りにくいのかも知れない」と話す。
【 2011年10月03日 19時00分 】
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