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インデックス

(419)ほくほく熱々がごちそうだ

作品

・くりごはんたけるのまったらねてしもた
宇治市・宇治黄檗学園宇治小2年 田端 萌生(めい)

・星ひとつ急いで走るランドセル
京都市・松尾小5年 岩内 歩華(あゆか)

・秋の日のこよみの上での誕生日
京都市・葵小6年 中村 茜音

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 田端さん。わたしといっしょです。ふふふっ。先日、わが家でも栗(くり)ごはんをたいたのですが、ねむってしまったわたしは、たきたての栗ご飯を食べることがかないませんでした。で、不満を言ったら、栗むきもなにも手伝わないくせに、文句だけ言う、としかられました。栗ごはんを作るためには、栗の皮をむかなければならず、じつはそれが大変なのです。その大変さ、頭では分かっているつもりでしたが、待ちきれないで寝てしまうようでは、たしかに分かっているとは言えないかも。反省しました。

 岩内さん。一番星にむかって走る? あるいは、一番星の出た夕空の下を急いで家に帰っている? どっちにしても、小学生の夕方の風景です。一番星は夕空で最初に光り出す星ですが、たいていの場合、金星(きんせい)です。その夕空の金星は「宵(よい)の明星(みょうじょう)」とも呼びます。

 中村さん。あなたの誕生日は、実際の誕生日と暦の上での誕生日がちがっているのでしょうか。ときどき、そういう人がいますね。まちがって誕生日を役所に届けた場合などにそのようなことが起こります。3日だったのにうっかり2日と届けてしまっていた、という場合など。

 あっ、中村さんの句は「秋の日」(秋の太陽)のことかもしれません。たとえば今年の立秋は8月7日でした。ですから、その日の太陽は暦の上では秋の太陽、でも実際は真夏の太陽でした。
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

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【2017年10月22日掲載】