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(403)小学生らしい季語を探して

・春だもんあくびばっかりうちの鳥
京都市・向島南小5年 佐藤 夏歩

・竹の子掘り父は竹屋の六代目
京都市・大宅小3年 辻 雪月輝

・緑さすグランド走ってひと休み
大津市・瀬田北小5年 小森 一輝

ねんてん先生

ねんてん先生の575

 今季(4~6月)の優秀句の発表です。

 佐藤さんの作品は「春だもん」がなんといってもいいです。小学生には小学生らしい言葉があります。その小学生言葉でどんどん俳句を作ってほしい。「春だもん」はあくびする鳥となんだかよく似合っています。

 辻さんの父の記事が京都新聞(2001年3月6日付)に出ていました。「技を継ぐ」という記事で、京都の若い職人を取り上げた記事です。辻さんの父(竹屋の六代目)は<京銘竹>の技術を継いでいるのですね。京都らしい美が特色の竹、それが<京銘竹>でしょうか。辻さん、六代目が仕事をしているようすなども575にしてください。

 小森さんは季語をとても上手に使いました。季語の中にはめずらしいものがあります。

・黒南風(くろはえ) 梅雨のさなかの暑くてしめっぽい風です。

・白南風(しろはえ) からっとして気持ちのよい風。梅雨が明けるころに吹きます。

・青梅雨(あおつゆ) 青々と草木が茂っている梅雨の最中のようす。

・梅雨晴れ 梅雨の間のよい天気。ほっとします。

・片陰(かたかげ) 町の通りの片側に日影ができますね。朝のうちや午後おそくに。それが片影です。暑い日には片影をたどって歩くと、ちょっとだけ涼しいです。

 以上のような季語を使ってみてください。私は梅雨晴れの青空が好きです。ちょっと淡い水色です。
(俳人、京都教育大・佛教大名誉教授 坪内稔典)

 

小学生の俳句を募っています。作品3点までと、住所、氏名、学校名、学年、電話番号を明記し〒604-8577 京都新聞文化報道部「ねんてん先生の575」係。メールは575haiku@mb.kyoto-np.co.jp

【2017年06月25日掲載】