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関西鉄道・旅行業者 

「春の陣」本格化

 春の観光シーズン本番を控え、関西の鉄道会社や旅行業者が集客メニューを拡充している。スタンプラリーやお得なチケットなどを用意し、PR合戦を繰り広げる。各社は、春に向けて交通網や施設を整備しており、競争が激化する中で投資を回収するため、さまざまな仕掛けが必要になっているようだ。

スタンプラリー/乗り放題券/屋根なし展望バス

観光客争奪へ仕掛け

 春休み中は旅の思い出になるスタンプラリーの企画が多い。JR西日本は十五日から管内の約五百五十駅にスタンプを設置する。駅名と周辺観光地のイラストが入ったスタンプは「鉄道ファンの人気を集めそう」(営業本部)。子ども向けに二十日からICOCAで参加できる「ドラえもんスタンプラリー」も実施し、参加者に記念品をプレゼントする。

 関西の私鉄やバスが加盟するスルッとKANSAIは「グルッとKANSAIスタンプラリー」を十五日から始める。京都では、京都市地下鉄の西大路御池駅、京阪電気鉄道の三条駅、阪急電鉄の河原町駅、京福電気鉄道の嵐山駅などでスタンプが押せる。二十二カ所のスタンプを集めると記念品が当たる。

 一日乗り放題チケットの発売も盛んだ。京都市交通局や京都バスなど十社・局は十五日に一日フリー乗車券「いい古都チケット」(阪急阪神版一千六百円)を発売する。主要観光地の割引クーポンが付いた地図とセットで、公共交通機関での京都観光を促す。

 兵庫方面では、阪急電鉄と阪神電気鉄道などが二十日に一日フリー乗車券「六甲・まやエンジョイパス」(阪急版一千九百円)と「有馬・六甲周遊パス」(阪急拡大版二千五百円)を発売。奈良でも、京都市交通局など十社・局が四月一日に奈良観光に便利な「奈良・斑鳩1dayチケット」(京都市交通局版一千六百円)を発売する。

 観光施設を拡充する企業も多い。南海電気鉄道は、整備工事で休園していたみさき公園(大阪府岬町)の営業を三月一日に再開。観覧車を大きな窓にリニューアルし、磁気式の専用カードやPiTaPa決済を導入して誘客を図る。

 屋根のない展望バスで京都観光を楽しむスカイバス京都実行委員会(京阪バス、日の丸リムジン、JTB西日本)は三月二十日から四月中旬まで「春うらら桜コース」を設定。「初めて桜の季節。天候に恵まれれば集客が期待できる」(京阪バス)という。

 今年二月に新名神高速道路が一部開通(草津田上−亀山)したのを好機ととらえ、三重県の観光施設がドライブ派に向けてPRに力を入れる。モビリティランド鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)は、付属の遊園地を三月八日にリニューアルし、自然庭園を巡る乗り物を新設した。樽井良司総支配人は「京都や滋賀から家族連れに来てもらえるようPRを強化したい」と話している。

【2008年3月13日掲載】