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増加する24時間ジム

いつでも運動、手軽に
24時間オープンのフィットネスジムで運動する利用者(愛荘町・TUNES愛知川店)
24時間オープンのフィットネスジムで運動する利用者(愛荘町・TUNES愛知川店)
夜間はスタッフが不在で、カードキーで解錠してジムに入る
夜間はスタッフが不在で、カードキーで解錠してジムに入る

 24時間営業のフィットネスジムが、滋賀県内でも増加している。いつでも運動できる手軽さが売りで、夜間のスタッフを無人化してコストを削減した。地場店舗だけでなく、米国発の全国チェーンも進出。市民の健康志向の高まりを背景に、今後競争が激化しそうだ。

 今月上旬、赤を基調にしたトレーニングマシンが並ぶ店内で、利用者が黙々と汗を流していた。昨年末にオープンした「TUNES(チューンズ)愛知川店」(愛荘町長野)。体を鍛え、有酸素運動を行うマシンが24時間使い放題だ。夜間から朝は無人営業で、利用者はカードキーで出入りする。

 同町の会社員森太生さん(21)は仕事帰りに通い、30分ほど筋トレに励む。「普段は運動しないので健康のために来ています。時間の制約がないのが気楽でいい」と笑う。

 チューンズは、整体院も経営する長崎雄樹さん(40)が2011年に東近江市で始めた。当初は朝から夜までの営業時間だったが、都市部で流行していた24時間ジムを参考に、16年に導入した。

 入会者は一気に増え、今では計3店舗で会員約600人の半数を24時間会員が占める。20、30代が平日夜に来店するケースが多いが、午前3~6時に体を鍛える人もいるという。

 24時間会員を取り入れて売上高は約1・5倍に成長した。長崎さんは「コストを抑えて低価格にすれば、滋賀の郊外でも需要はある」と実感している。

 今月9日に滋賀に初進出したのは米国発祥の「エニタイムフィットネス」。草津市野路に新設した店舗には、オープン前から会員登録が相次いだ。

 日本の代理店を務めるファストフィットネスジャパンは、本社のある東京都で1号店を出した10年から直営とフランチャイズの店舗網を拡大。今年1月時点で全国302店、会員数21万人を抱える。同社本部の16年度売上高は16億円で4年前の12倍に急成長した。

 同社が重視するのは「家からの近さ」。未経験者を呼び込むには手軽さが必須とみて、小規模店舗を数多く配置する戦略を取る。首都圏では駅の出口ごとに出店し、「両方とも収益を上げている」(同社)ケースもある。

 同社によると、24時間ジムの国内市場でエニタイムのシェアは約4割で首位。石渡健太郎・事業企画部長(36)は「滋賀でもトップを狙う。早い時期に10店舗に増やしたい」と出店攻勢を掛ける構えだ。

【2018年02月11日掲載】