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申餅

下鴨神社
 世界遺産下鴨神社の一の鳥居前の境内に、茶店が2011年5月15日の葵祭りの祭礼の日にオープンした。
 境内に休憩所がなかったことから神社が建てたもので、そこで提供されるのが昨年5月に140年ぶりに復活した申餅(さるもち)、と神職が祭礼の期間中、禊ぎに飲むという「まめ豆茶」という黒豆茶。これまでにない新名物の誕生となった。
 写真のように建物は茶店風だが、新しすぎて浮いた感じがしなくもない。訪れたのは糺の森で古本市が開かれた8月11日の暑い日だったが三方の扉は開放され、扇風機と冷たい飲み物で涼もうという趣向は世界遺産らしい。茶店と休憩所、その中間のような存在だという。
 さて、申餅とまめ豆茶はセットで注文すれば500円(写真のアイスは550円)、葵盆と呼ぶ折(へ)ぎの上に折敷(おしき)と言う杉の皿に載って供される。いずれもこのために誂えたもので、申餅復活と茶店の築造に掛ける神社の意気込みが手に取れる。
 申餅は氏子である近くの宝泉堂が特別に誂え、この茶店だけで提供する。小豆のゆで汁でついた餅は“はねず”色という薄いえんじ色をしており、中にはやはり大粒の小豆がごろんと入っている。甘さは抑えめで大きさも小ぶりだ。まめ豆茶の方は中が見えるようガラスのポットに煎った黒豆が入っており、お湯が注がれて出てくる。最初は透明だが30秒もするとこれまたえんじ色に変わってくる。香ばしい麦茶のような味わいで、飲み干した後の黒豆は添えられた茶さじですくって、塩(赤穂産)を付けて食べる。
 これ以外にもメニューは多彩で、いずれも季節・素材にこだわったものを提供する。ただし、餅は申餅だけでみたらし団子はない。

お店情報

【さるや】
営業時間 am10:00−pm4:30
定休日 なし
〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59 明橋休憩処
電話090-6914-4300