京都新聞
紙面特集

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2018 アソシエイテッド・プログラム
蜷川実花写真展 UTAGE
 京都花街の夢 KYOTO DREAMS of KAGAI

美術館「えき」KYOTO

15名の芸妓舞妓 © mika ninagawa,artbeat publishers
© mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery

京の華、強く美しく

  「蜷川実花写真展 UTAGE 京都花街の夢」が14日から、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで開かれる。現代日本を代表する写真家の一人・蜷川実花さんが、京都の五花街で活躍する芸舞妓15人を撮り下ろした華麗な作品などを、京都で初公開する。

 極彩色の作風で知られる蜷川さん。美しく華やかな題材と強烈な色彩の洪水の奥に、人間の光と闇を感じさせる作品は女性を中心に多くの支持を得ている。

 そんな蜷川さんが、日本の伝統文化と美学の象徴ともいえる「京都」に真っ向から挑戦したのが、今回の写真展だ。約2年をかけて東京から京都に通い、伝統的な美意識の粋を蓄積した花街と、四季折々の京の風景を撮り続けた。

© mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 芸舞妓の写真は、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の五花街から選ばれた15人それぞれのイメージに合わせ、1人ずつ特別なセットを組み、丁寧に活写した。芸妓や舞妓たちのはかなげな美しさ、妖しさ、凜(りん)とした強さ-といった姿を独特の感性で捉えている。

 蜷川さんの写真の世界は、虚実が入り交じることが魅力の根源とされる。その目を通して見つめた幻想的な「京都」の魅力を堪能できる。

© mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery
© mika ninagawa,Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 にながわ・みか 写真家、映画監督。演出家・蜷川幸雄とキルト作家・真山知子の長女として東京で生まれる。2001年、木村伊兵衛写真賞受賞。国内外で数々の写真展を開く。20年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事。本展に合わせて最新写真集「trans―kyoto」を発売。

案内
■会  期4月14日(土)~5月13日(日)会期中無休
■開館時間午前10時~午後8時(入館は閉館30分前まで)
■会  場美術館「えき」KYOTO(京都市下京区、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
■主  催美術館「えき」KYOTO、京都新聞
■入 館 料一般900円(700円)、高校・大学生700円(500円)、小中学生500円(300円) カッコ内は前売り、「KYOTOGRAPHIEパスポート」提示料金
【2018年4月12日付京都新聞朝刊掲載】