第89回全国高校野球選手権京都大会は、2007年7月14日から28日まで、76高校が参加して行われ、京都外大西が2年ぶり8度目の優勝を飾った。接戦、逆転、サヨナラ、さまざまな熱戦のドラマを演じた75試合。そのダイジェストを紹介する。

 大会初日は雨の中、京都市右京区の西京極球場で開会式を行い、試合は翌日からとなった。

 大会第2日は1回戦8試合。第61回京都大会の決勝カード、立命館宇治―峰山は、立命館宇治が8―1で7回コールド勝ちした。城南は登録メンバーが2年、3年の計12人で健闘。向陽に8回まで8―7でリードしていたが、9回に2点を奪われ、8―9で惜敗した。

 第3日は1回戦4試合と2回戦3試合。1回戦の北嵯峨―京都明徳は、今大会初の延長戦となり、北嵯峨が10回、6―4で勝った。日星と対戦した桃山は、3―6で迎えた9回、4点を奪って7―6で逆転勝ちした。桃山の松下捕手は8回、9回に2打席連続本塁打。9回は2死満塁で左翼席に運んだ。同志社国際は亀岡の9回の反撃を3点に抑え、6―4で逃げ切った。同志社国際は犠打8本の堅実な攻めだった。

 第4日は1回戦1試合と2回戦8試合。2回戦で、今年の春季京都大会優勝の立命館と、昨年の秋季京都大会準優勝の京都成章が対戦。立命館が5―3で勝った。1回戦の洛星は19安打で田辺に12―3と大勝。洛星の中村監督の父は、元平安高監督の中村雅彦監督で、大会直前に亡くなった。「父のためにも何とか勝ちたかった」という中村監督に、選手が何よりの1勝をささげた。桂は、初戦となる2回戦で南京都に4―3で逆転勝ちし、3年連続の初戦突破。

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 第5日は2回戦10試合。2連覇を狙う福知山成美は久美浜に8―1で7回コールド勝ち。部員10人の久美浜は、強豪校から1点を奪う健闘だった。大江は2年連続で久御山と対戦したが、1―8で8回コールド負けし、2連敗となった。同志社は、10―2で北桑田に7回コールド勝ちし、5年ぶりの初戦突破。1年生バッテリーの秋山投手と木下捕手が公式戦初登板。2人は同志社中学では捕手と投手で、高校でポジションが入れ替わって再びバッテリーを組んだ。

 第6日は2回戦10試合。京教大付属は、日吉ヶ丘に15―0で5回コールド勝ちし、20年ぶりの1勝をあげた。創部31年目で夏の勝利はこれで3度目とあって、安場主将は「鳥肌が立つほどうれしい」。橋本監督は立命館大3年で、初回の14得点にビックリ。木津と対戦した洛星は、エース大槻が延長10回を19奪三振で完封、1―0で勝った。八幡高校と南八幡高校を今春に統合した京都八幡は、東山に1―2の惜敗だった。

 第7日は2回戦1試合と3回戦9試合。3回戦の福知山成美は乙訓に4―5で敗れた。福知山成美は選手の特待制度問題で、一時期は練習も試合もできない時期があった。1―5で迎えた9回裏、3点取ったが及ばなかった。選手が思いきり野球に打ち込める環境を、高校野球関係者がしっかりとつくるべきだろう。同志社と対戦した府立工は1回、2回に計7点を失ったが、その後は無失点に抑え、小刻みに計11点を奪って勝った。花園は桂に7―2で勝ち、6年ぶりでベスト16入りした。

 第8日は3回戦6試合。北嵯峨は延長11回、春季京都大会優勝の立命館に6―5でサヨナラ勝ちした。南丹は、春季大会準優勝だった東山に3―2で勝った。洛北は洛水に8―3で打ち勝った。洛北は昨年11月から今年2月のオフの期間に1日1000回のスイングを続けた。昨年から京都の春、夏、秋、春、そして今大会と5大会連続でベスト16入りした。

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 第9日はベスト8入りをかけた4回戦3試合。平安は桃山に11―0で5回コールド勝ちし、2年ぶりの準々決勝進出。府立工は足を使って西舞鶴に9―2で7回コールド勝ち。府立工は、旧石原(いさ)高校時代の1982年以来25年ぶりの8強入り。西舞鶴は、35年ぶりのベスト8が成らなかった。北嵯峨は花園に11―3で8回コールド勝ちし、6年ぶりのベスト8。逆に花園は6年ぶりのベスト8を逃がした。

 第10日は4回戦3試合。京都すばるは6―3で立命館宇治に勝ち、創部初だった昨年大会に続いての8強入り。敗れた立命館宇治の卯瀧監督は、今春まで京都すばるの総監督だった。京都すばるの稲川監督は「(卯瀧監督に勝って)恩返しができました」卯瀧監督は、新たなスタートになる敗戦だった。洛北はエース松田が乙訓から三振を9つ奪って完封、1―0で勝った。洛北は10年ぶりの準々決勝進出。京都学園と対戦した西城陽は、2―3で迎えた7回、3点を奪って逆転、8回にも1点を加えて6―3で勝った。

 第11日は4回戦2試合と準々決勝2試合。準々決勝の平安は府立工とシーソーゲームを演じたが、8―7で勝ち、ベスト4一番乗り。4回戦の京都外大西は、南丹に9―2で勝ち、5年連続でベスト8へ。鳥羽は東稜に12―2で6回コールド勝ち、4年ぶりの準々決勝進出。ベスト8の内、私立高校は2校だけとなった。

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 第12日は準々決勝3試合。京都すばるは5―2で北嵯峨に勝ち、旧府立商時代から数えて初の準決勝進出。北嵯峨は6年ぶりの4強入りが成らなかった。京都外大西は鳥羽に8―4で勝った。鳥羽は、昨年大会の盛竜也捕手が今年6月に交通事故で亡くなり、遺品のユニホームをベンチに置いて頑張った。鳥羽の山田監督は「自己中心的な選手もいたが、この1年で人の思いを受け止められるようになった」。西城陽は洛北に11―3で8回コールド勝ち。洛北の北浦主将の父、良平さんは、1982年に西京商(現西京)をセンバツ大会に導いた当時の監督。

 第13日は準決勝2試合。京都すばるは、平安に6―3で勝ち、初の決勝進出。両チームで22安打。京都すばるは、稲川監督と卯瀧前総監督が一緒に機動力野球を築いてきた。その成果を生かし、「足には好不調がない。点は単打を連ねて取る」と稲川監督。京都外大西は西城陽に6―4で勝った。京都外大西は初回に1点を先制したが、3回に同点にされ、その裏に2点を取って勝ち越し。6回には再び1点差に詰め寄られ、すぐ7回に1点を奪って再度2点差。8回にまたまた1点を奪われる苦しい展開となったが、常に冷静さを失わなかった。

 最終日は決勝。京都外大西が3回に1点を先制、6回に同点にされたが、8回に決勝の1点をもぎ取って、京都すばるに2―1で勝った。3回、8回の得点とも辻一塁手(途中、投手も)のタイムリーだった。京都外大西は、8回無死一、二塁のピンチでエース本田がリリーフし抑えた。本田投手は、1年の夏に甲子園準優勝。2年の春にはセンバツにも出場した。プレッシャーを乗り越えた本田主将は「3年で行く甲子園はひと味違います」。京都すばるは、昨年夏の大会の準々決勝に続いて京都外大西に敗れた。

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