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2年前発見の伏見城石垣跡、大名屋敷の可能性 京都

2015年の発表後に見つかった指月城とみられる石垣(市考古資料館提供)
2015年の発表後に見つかった指月城とみられる石垣(市考古資料館提供)

 2015年に京都市伏見区で見つかり、豊臣秀吉が築いた初期の伏見城(指月(しげつ)城)とみられていた石垣と堀跡が、地震で倒壊後の指月城跡に建てられた大名屋敷の石垣だった可能性が出てきた。民間発掘調査会社が発表後、西側でより深い堀跡や石垣を新たに発見。市文化財保護課は「発表された石垣は、指月城の堀を埋め立てた上に設けられた」とみて、実像解明に向けたさらなる調査の必要性を強調する。

 指月城は、秀吉が1592年、指月の丘に隠居所として整備を始めた。途中、天守など拡張整備したが、96年の慶長伏見地震で倒壊。北東の木幡山に後期の伏見城を設け、指月城一帯は大名屋敷エリアになった。

 発掘調査会社が15年6月、伏見区桃山町泰長老で、南北36メートルにわたる石垣と堀を発見。周囲で金箔(きんぱく)瓦が見つかり、指月城の遺構とみられる、と発表した。

 その後に掘り進めたところ、発表された石垣の下から造成の盛り土と金箔瓦を確認。石垣の約6メートル西側で、盛り土の下から、石垣の基礎部分より少なくとも2・4メートル以上深い堀と上部の崩れた別の石垣が見つかった。調査に立ち会った市文化財保護課は、西側の石垣が指月城の遺構だと推測する。同課は「伏見城は短期間で大規模な改修・移築を繰り返し、史料も乏しい。遺構の時期の特定は非常に困難。新たな発見があるたび、検討を繰り返して実像に迫るしかない」としている。

 最新の発掘成果は18日に始まる市考古資料館(上京区)の特別展示「伏見城と淀城」で紹介される。月曜休館。無料。

【 2017年02月17日 22時30分 】

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