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新アルバムに京都の音響彫刻 坂本龍一さん「async」

京都市立芸術大で復元されたバシェ兄弟の音響彫刻。坂本さんが新譜の録音に使った(京都市立芸大提供)
京都市立芸術大で復元されたバシェ兄弟の音響彫刻。坂本さんが新譜の録音に使った(京都市立芸大提供)

 米国ニューヨーク在住の音楽家、坂本龍一さん(65)が昨年リリースした8年ぶりの新アルバム「async」(アシンク)には京都など世界中で採集した音が収録されている。「自然の中にあるものの音が一番いい音だという気持ちが年々強まっている」

 asyncは、シンクロ(同期)の否定形を意味する。「雨や風、水の流れ、分子の状態。自然のものは同期していない。人間は同期しているものを美しいと感じる傾向があるけれど、それを疑問視しないといけない」とアルバムの題名に込めた狙いを語った。

 京都では音響彫刻を使って録音した。「物の面白い音を導き出そうと思っていた時、大阪万博で聴いたフランスのバシェ兄弟による音響彫刻を思い出した」。京都市立芸術大(西京区)に復元された作品があると聞き、訪問。8月に冷房を止めてたたいたりこすったりして録音したという。「多様な音で無限の可能性を感じた」

 新アルバムのリリースを記念し、昨年4月にニューヨークで行われたライブを記録した映像「坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK‥async」が全国の映画館で公開される。京都では27日からMOVIX京都で上映される。

【 2018年01月11日 06時40分 】

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