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教員の長時間労働や部活動過熱の実態語る 内田良名大准教授

教員の長時間労働や過熱する部活動について講演する内田准教授(京都市下京区・龍谷大)
教員の長時間労働や過熱する部活動について講演する内田准教授(京都市下京区・龍谷大)

 学校の危機管理に関する講演会が9日、京都市下京区の龍谷大であった。内田良名古屋大准教授(教育社会学)が、教員の長時間労働や過熱する部活動の実態と危険性について語った。

 教員の働き方について内田准教授は、ほとんどの小中学校で教員の出退勤時刻が把握されておらず、労務管理なき長時間労働が行われていると指摘。子どものためと頑張ってしまう先生が多いことにも触れ、「業務に優先順位をつけることと、教育者である前に労働者であるという意識を持つことが重要」と強調した。

 部活動については教育課程外で制度設計がないため、指導者、設備、資金などが不十分な中、実施されていると解説。部活動中の事故が多いことからも、「制度設計がなければ自主性に任され過熱してしまう」と解説。勝つことにこだわらず、規模を小さくすることが必要だと訴えた。

 内田准教授は、学校事故などを調査する「学校リスク研究所」を主宰。安全性の確立されていない組体操批判や、部活動現場の疲弊を指摘した「ブラック部活動」の著書で知られる。

 講演は龍谷大文学部・短期大学部の学生らでつくる龍谷学会の主催。文学部の学生や一般市民ら約100人が聴講した。

【 2018年11月09日 23時00分 】

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