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精子作られる仕組みの一端解明 京大、不妊症の原因解明に期待

 精子がうまく形作られるのに必要な仕組みの一端を解明したと、京都大のグループが11日発表した。不妊症の原因解明につながる可能性があるという。米科学誌プロス・バイオロジーにこのほど掲載した。

 妊娠を希望するカップルの約15%が不妊に悩んでおり、うち半数は男性に原因があるとされる。男性不妊の一因は精子が形作られる時の障害だが、仕組みはよく分かっていない。

 医学研究科のタムケオ・ディーン准教授と坂本智子研究員らは、マウスにおいて雄の不妊に関わる遺伝子「mDia1」と「mDia3」に着目。これらの遺伝子を働かなくしたマウスでは、精巣内で成熟前の精子を包み込んでいる「セルトリ細胞」で、内部にある支持組織に変化が生じることを突き止めた。さらに、このセルトリ細胞が精子細胞と適切にくっつかず、精子がうまく形成されないことも分かった。

 ヒトでは、mDia1と3の異常で不妊が生じるという報告はないが、タムケオ准教授は「ヒトの男性不妊にも関わっている可能性がある。不妊治療へ応用できれば」と話した。

【 2018年10月12日 07時00分 】

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