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(1)岩井直躬前学長 地域に根差す

 京都府の丹波2市1町にキャンパスを置く大学や大学校から研究や教育、地域貢献などをテーマに現場から報告してもらいます。第1部は明治国際医療大(南丹市日吉町)で計7回の予定です。

トップレベルの医療提供

 JR山陰線「鍼灸大学前」駅を降りると、目の前の小高い丘に明治国際医療大と付属病院の威風堂々とした建物が見えます。朝の通学時間帯になるとリュックやカバンを持つ学生、診察に向かう患者さんの車で丘の坂道は一気ににぎわいを見せます。今回からシリーズで、明治国際医療大の教員と医師がそれぞれの専門分野と地域に貢献している内容を紹介します。

 本学の歴史は1978年に設立した日本初の鍼灸大となる明治鍼灸短期大に始まり、5年後に4年制の明治鍼灸大となりました。以降、柔道整復学科、看護学科を設置するとともに学校名を明治国際医療大に変更しました。

 さらに4月に救急救命学科を新設し、現在では3学部4学科となりました。また本学は「東西両医学を融合して医療人を養成する」という建学の精神を掲げ、700人の学生が緑に囲まれた静かな環境の中で学生生活を過ごしています。

 付属病院は1987年に開設されました。当初は学生教育のために開設されたのですが、今では内科、外科、整形外科をはじめとする16の診療科は地域の皆様の健康を守っています。医師の多くは京都府立医科大で「世界トップレベルの医療」を習得し、その技術力を発揮しています。

 私の専門は外科で、中でも子どもの手術が専門です。前任の京都府立医大付属病院で私の手術を受けた人たちは健やかに成長して、社会人となっています。私はその患者さんの診察を付属病院で行っています。

 先日、福知山市に住む60歳代の元患者さんの母親から「小学校6年生の時にお腹の手術を受けた娘は、その後順調に成長し、大学卒業後は仕事もして、結婚後に元気な女の子を出産しました」とのうれしい便りを頂きました。まさに医者冥利(みょうり)につきるもので、そのようなことを思いながら患者さんと向き合い「世界トップレベルの医療」を地域の皆様に提供しています。(2018年1月の京都新聞掲載時に明治国際医療大学長)

いわい・なおみ

岩井直躬学長

 京都府立医科大卒、医学博士。同大教授や同大付属病院長などを歴任し、2013年4月から2018年3月まで明治国際医療大学長。コー・メダル賞(小児外科の国際賞)を受賞。専門は小児外科学。

【2018年01月16日掲載】