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アンビシャス社長 入口純子さん

苦手分野教える姿勢で向き合う
アンビシャス社長 入口純子さん
アンビシャス社長 入口純子さん

 税理士の資格を持ち、京都市中京区で財務コンサルタント会社を経営している。「自社も含め、顧客や社員が喜ぶ高収益の会社を増やしたい」と目標を掲げる。

 大学生の時に「会社を経営する父親を支えたい」と税理士を志し、大学院でも財務を学んだ。修了後すぐに長男が誕生。30歳で長女が生まれた。早く業務に就きたかったため、その年に税理士登録をし、事務所を京都市内に開設した。

 仕事を丁寧にこなし、5年目には取引先も広がった。ただ、多忙になった一方で、家族との関係がぎくしゃくしていった。昼は顧客と会い、夜は保育園から子どもを連れ帰り、食事の用意や寝かしつけに追われた。事務作業が間に合わないため、毎日午前3~4時ごろに起きてこなした。

 「子どもや夫にもきつく当たっていた」と振り返る。

 事務所が10年目を迎えたころ、「このままでは駄目だ」と働き方を変える決心をした。子どもと積極的に会話をしたり、夫と2人で会う時間を設けたりと、家族を優先するようにすると、家庭内の雰囲気も和らいでいった。

 アンビシャスは事務所設立から4年後に事業再生を手掛けたことを機に、コンサルタント会社として設立した。経営に課題がある中小企業に対し、数字の根拠を示しながら改善策を提示していった。「どんな社長も会社を悪くしようとは思っていない。感覚と現実のずれに気づいていないだけ。お互いプロ同士という意識を持ち、原価管理などの苦手分野を教えるという姿勢で向き合えば、信頼を得られた」と自信を込める。

 現在はスタッフ8人とともに、経営方針を示す計画書の策定を支援するなどして、中小企業の成長を手助けしている。「会社はマーケティングと財務、人材育成ができればうまくいく。今後は社員もキャリアアップできる会社にし、京都以外にも進出したい」と将来を思い描いている。

いりぐち・じゅんこ 1994年、龍谷大経営学部卒業。会計事務所で1年間勤務した後、大阪学院大財政学科修了。2002年に税理士事務所開業、06年に企業経営コンサルタント部門を独立させてアンビシャスを設立した。趣味は読書。京都市北区在住。

【2018年08月12日掲載】