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在宅ワーク入門セミナー

「責任感必要」心構え語る
子育て中の女性らが熱心に学んだ在宅ワークのセミナー(甲賀市水口町水口・碧水ホール)
子育て中の女性らが熱心に学んだ在宅ワークのセミナー(甲賀市水口町水口・碧水ホール)

 インターネットを使って自宅で仕事をする「在宅ワーク」が注目を集めている。育児や介護などで自宅を離れられなくても空いた時間を活用して収入を得られるとあって、滋賀県が9月に県内3カ所で開いた入門セミナーには計約180人が参加した。在宅ワークのやり方や注意点などを説明したセミナーの内容を紹介する。

 在宅ワークは、経理の代行▽プログラミング▽翻訳▽データ入力▽イラスト作成▽文字起こし▽記事の執筆―などの仕事を、知人やネットを通じて請け負う。セミナーは、在宅ワークの仲介などを行うキャリア・マム(東京都)の堤香苗社長が講師を務めた。

 堤社長は、在宅ワークをする人は働く場所や時間を個人事業主として自由に決められると紹介。一方、納期厳守やトラブル対処などすべてに責任を持つという自覚が必要と強調した。仕事を任せる企業側は、作業能力と同じくらい信頼性や責任感を求めているとし、「最初は自分がやれると思う仕事量の半分ぐらいから始め、実績と結果を作るのが一番大事だ」と心構えを語った。

 在宅ワークに必要な物には、パソコンやインターネット環境のほか、名刺やスーツを挙げた。パソコンは家族と共有でも問題ないが、自分専用のメールアドレスやウイルス対策は必須とし、「まず今ある物、スキルでやれる仕事からスタートを」と提案した。

 厚生労働省の調査(2013年度)では、在宅ワークの月収は5万円未満(26%)が最も多く、10~20万円(12%)、5~10万円(9%)と続く。堤社長は、データ入力や記事の執筆は単価が低いものの初心者が始めやすい仕事だとし、「外勤の方が稼げるが、在宅ワークは最初は数千円でもそこから上がっていくのが面白い」と魅力を語った。

 その上で、仕事を提供するとかたって高額な教材購入やシステム利用料を求める詐欺への注意も呼び掛けた。仕事をしたのに支払いがない、何度もやり方の変更を求められる、といったトラブルを防ぐために、契約書や仕様書をもらえない場合は自分で作るなどの対策を提案した。

 在宅ワークに取り組む子育て中の女性2人を交えた対談もあり、朝に家族を送り出した後や寝る前などに仕事時間を捻出している様子が語られた。「事務の経験があって、パソコンに恐怖心がなければ大丈夫ではないか」「収入を上げようと思えば、割ける時間を増やすのが一番早い。まずは時間の確保を」などと参加者にアドバイスした。

 県は在宅ワーカー交流会を11月29日午前10時から草津市野路1丁目の市民交流プラザで開き、「ビジネスに活かせる!交渉力アップセミナー」と題した講座や情報交換会を行う。午後1時半からは発注企業の業務紹介や在宅ワークを始めたい人向けの説明会もある。無料。先着各30人(無料託児は先着20人)。申し込みは事務局のキャリア・マム(0120)900657。

【2018年10月15日掲載】