賛同企業代表者 文化人
経済面コラム 未来を思い描く

経済面コラム
【次世代へのメッセージ】

Column Things to inherit to the future

齋藤 茂

未来映画の世界はもうすぐ現実に

齋藤 茂
株式会社トーセ 代表取締役会長

移動体通信の進化は留まるところを知らず、いよいよ産業革命と言われるほどの進化が5Gの普及によって現実のものになります。自動運転やクラウドゲーム、遠隔操作、IoTなどの進化は5Gがなければ出来ないことです。これにより今までにないサービスや楽しみが生まれたり、多くの命が救われたり、日常生活に大きな影響を及ぼします。一方で、モノを持たなくなってシェアリングエコノミーなどが普及することにより、新たに生まれてくる産業や衰退する産業が出てきます。
われわれの業界は、自動運転などにより人々の「余暇時間」が増えることに期待をしていますし、その時間は幸運にもエンタメ業界の成長にプラスに働くと私は考えています。もちろん、今までになかった楽しみ方や生活様式も生まれてくるので、われわれもさまざまな技術革新やアイデアを生む努力をしなければ生き残れません。そのことから社員に頭を使うことを常々啓発しています。アイデアは無限でAI(人工知能)もいまだ追いつけない領域であるからです。
ひと昔前に見ていた未来映画の世界がもうすぐ現実のものとなるのです。その世界を皆さまと一緒に楽しみたいと思っています。

小倉 勇

知恵と工夫で新しい未来を創造

小倉 勇
株式会社たけびし 代表取締役社長

たけびしは1926(大正15)年の創業以来、京都・滋賀地区を主力地盤に、三菱電機製品を中心とした産業用電機・電子機器を取り扱う技術商社として、多くのお客さまに支えられながら今日の経営基盤を築いてまいりました。
そして現在、当社は中期ビジョン「T-Link1000」を掲げ、2022年度連結売上高1千億円を目指し「労働力不足に対応したロボットビジネス」などの成長分野への取り組みに注力するとともに、当社の強みとする「つなぎの技術力」を生かしたオリジナル製品の販売を通じて「AI・IoT関連ビジネス」の拡大にも注力しております。
また、地域社会の発展に貢献できる企業でありたいとの思いから、このたび、京都市と「西京極総合運動公園 陸上競技場兼球技場」のネーミングライツ契約を締結いたしました。8月1日より「たけびしスタジアム京都」となる当該施設が多くの皆さまに広く認知され、より親しまれる場として活用されることを願っております。
当社はこれからも、時代とともに変わり続けるお客さまのご要望に真摯(しんし)に耳を傾け、知恵を絞り、工夫を凝らして新しい未来を創造してまいります。

瀧井傳一

「現在(いま)をたがやし、未来(ゆめ)をはぐくむ」

瀧井傳一
タキイ種苗株式会社 代表取締役社長

私たちが毎日食する野菜や癒やしを与えてくれる美しい花。タキイ種苗はその源である種を扱うことを生業(なりわい)としています。
当社は1835(天保5)年に京都で産声を上げ、「タネから始まる無限の創造性を活かし、世界の人々にとって新しい期待と感動にあふれる、健康的で豊かな生活の実現に寄与する」という会社のミッションの下、農園芸界の発展に寄与すべく種苗業に取り組んでおります。
ご承知の通り、種は工場でできるものではなく、自然と向き合いながら地道な作業を積み重ねることでしか作ることができません。猛暑や豪雨など世界的に異常気象が問題となり、世界人口の増加に伴い農業を取り巻く環境が大きく変化する中、日本国内のみならず世界の人々や社会の要望に応えるべく夢のある優良品種を創造するとともに、その種を安定的に供給し続けることが当社の社会的責任です。
さまざまな分野で技術が進歩し、食生活や栄養補給の方法が多様化する中でも、豊かな食文化と潤いのある生活の実現のために、豊富な遺伝資源と確かな技術、そして農業への深い愛情をもって、これからもタキイは種苗業に邁進(まいしん)してまいります。

斎藤英男

創業者精神の継承

斎藤英男
大和ハウス工業株式会社 京都支社 支社長

今年で創業64周年を迎えた大和ハウス工業には、創業者である石橋信夫から託された「社会に役立つ事業を続けて、創業100周年に売上高10兆円の企業グループになる」という大きな夢があります。
その夢の実現に向けて私どもが大切にしているのが「創業者精神の継承」です。会社には従業員とその家族をはじめ、協力会社や取引先などを含め数多くの人たちの生活を守っていく責務がある。会社は社会の公器だという考えです。
そんな創業者精神を継承していく上で最も大切なことは「人財の育成」に他なりません。そのためには業務に関わる知識や技術、技能の習得はもちろん大切ですが、それとともに人間力の向上に向けた取り組みが欠かせないといえます。
お互いの心を開いた対話を重ね、分かり合うことで信頼関係を構築する。それを積み重ね、若い「人財」を育成し、社員一丸となって「世の中に貢献できること」をさらに生み出していきます。これからも大和ハウス工業は創業者精神を大切にしながら夢の実現に向かって邁進(まいしん)してまいります。

林 惠子

情熱の継承

林 惠子
京都ブライトンホテル 総支配人

5月26日、「上京ではぐくまれたおもてなし文化」と題して、京都御所西文化サロンを開催しました。武者小路千家若宗匠と上七軒の尚鈴さんをゲストに、 有斐斎弘道館濱崎館長をコーディネーターにお迎えして、北野天満宮さんについて語っていただきました。
現在、全国で行われている「献茶祭」。秀吉の時代に北野天満宮で行われた北野大茶湯に由来するものですが、今のような形で行われるようになったのは1878(明治11)年、北野天満宮が最初とのこと。その他にもそれぞれの伝統や文化が神社仏閣と意味のある結び付きを経て、時代に沿って共存共栄してきたことにあらためて感銘を受けました。新しく生まれたものがそこに在り続けることは稀有(けう)なことですが、存在に命を吹き込み続けるのはその時代を生きる人々の情熱に他ならないと思います。京都こそ、各時代に生きた人々の、「情熱の継承」によって在り続けているのではないでしょうか。
当ホテルは今年31年目。多くのお客さまのご期待にお応えするために、そして、いつの日か、京都ブライトンホテルが京都の一部になれることを夢見て、「ブライトンマインド」という名の「情熱」を継承してまいります。

北川公彦

楽しく継承する、京都の思い

北川公彦
株式会社大丸松坂屋百貨店 執行役員 大丸京都店長

平成が終わり、「令和」が幕を開けました。「令和」には“穏やかな素晴らしい年”という意味が込められているそうです。
「令和」の名にふさわしい時代をつくるために、“伝承”と“進化”が重要な切り口だと思っています。守らないといけないことをしっかり認識し、次世代へと“伝承”していく。さらに、時代に合わせて両世代で“進化”させることで、継続が実現されると考えます。
そこで弊店では、未来を支える子どもたちに“伝承”する取り組みを二つ行っています。一つ目が、“伝承の紹介”として、弊店のキャラクターであるデッチーくんが、企業や文化施設、学校に訪問し、思いやこだわり、取り組みの風景をブログにてお伝えしています。二つ目が、“伝承の場”として、小学生以下のお子さまを対象に、親子で楽しく学ぶ「だいまるきょうとっこがくえん」を開校。京都の歳時記・文化に関したものや、芸術・職業体験など、さまざまな授業やイベントを行っています。
くしくも今年は、京都で日本初の小学校(番組小学校)が生まれて150年。弊店の取り組みが“みらい”への伝承の一助となれば幸いです。

中山永次郎

暮らしの灯り

中山永次郎
ANAクラウンプラザホテル京都 代表取締役社長

子どものころ、せいぜい小学校低学年のころだったでしょうか。近所のお兄ちゃんたちの遊びに一所懸命に参加していたころです。夕暮れになると、誰かが、「もう、帰らないと、お母ちゃんに叱られる」と言い出すと、皆われに返ってクモの子を散らすように、一斉に散会していたことを思い出します。
あっという間に日が暮れて、夕飯に遅れまいと家路を急いでいると、すでに暗がりになった帰り道、あちこちから家々の灯(あか)りが見えます。灯りを頼りにすると、かえって、一人が心細くて里心を覚えたものです。そういう、まちの灯りがありました。帰りを待つ暮らしの灯りというか、家族の生活や夕飯の匂いが濃厚にありました。いまや、まちの情景は一変しました。しゃれたマンションが建ち並び、一階は、ブティックやレストラン、バーがあるおかげで、ウインドーやネオンサインが常夜灯になっています。
子どもたちの行く、これからの未来に、必ず常夜灯があろうとは思えません。あの暗がりの中を、家々の灯り、暮らしの灯りを頼りに、ときにまわり道になっても、ゆっくりと未来を歩いてみることも大切なことだと思うのです。

久保貴義

人生100年時代の幸せをアシスト

久保貴義
積水ハウス株式会社 京都支店長

来年創業60周年を迎える積水ハウスは、「『わが家』を世界⼀幸せな場所にする」というビジョンの下、2020年春に向けて新プロジェクト「プラットフォームハウス構想」に取り組んでいます。「プラットフォームハウス」とは、住まい手のデータに基づくサービス開発・提案を通じて「健康」「つながり」「学び」といった無形資産を生み続けて、人生100年時代の幸せをアシストする家です。例えば「健康」では、脳卒中・心筋梗塞などの急性疾患や転倒・転落などの家庭内事故が発生した場合に異常を検知、自動通知を受けた窓口から安否を確認し、必要に応じて救急通報して早期治療に結び付けます。また、住まい手の呼吸や心拍数といった生体データを取得し、疾病の予兆を読み取る可能性を高めることができる家として健康をアシストします。さらに予防の面でも、住まい手の生体データと住環境データを連動させて、温度、湿度、照明などをコントロールし、快適で心地よい幸せな生活をサポートします。
長い人生を幸せへと導いてくれる住まい。その実現に向け、私たちは愚直に取り組み続け、社会的価値を創造してまいります。

増山晃章

「日本の心」

増山晃章
星和電機株式会社 代表取締役社長

戦後教育を受けたわれわれは、日本が世界最古の国であるということをあまり知らない。中国やエジプトは数千年の歴史というがそれは地域の文明であって、中華人民共和国は建国70年、エジプトはイギリスから独立して97年の若い国である。アメリカは240年余り、フランスの建国は1789年である。日本はというと古事記や日本書紀に、初代である神武天皇が即位した紀元前660年が建国と記されている。聖徳太子が十七条の憲法を作ったのが西暦604年、それですら1400年以上前のことなのである。
建国以来、終戦後のアメリカによる一時的な占領はあったものの日本という国は滅ぼされず生き延びてきた。その長い歴史の中で培われてきた精神文化がある。それは森羅万象すべてのものに感謝し、人を大切にして生きるという「おかげさま」の心である。それはやがて「おもてなし」の心となり、その食やサービスは世界の人々を魅了し、職人のこだわりは高品質の製品を生み出している。「自分さえ良ければいい」という昨今の世の中、自国第一や拝金主義の対極にある日本の心を忘れてはならない。人は支え合い生きなければやがて滅びてしまうのである。

佐々木喜一

全ての人が「自分越え」を目指して

佐々木喜一
成基コミュニティグループ 代表 兼 CEO

少子高齢化が加速し、「人生100年時代」と言われる中、一億総活躍社会の実現に向けて、一人一人が「より以上=自分越え」を目指していくことが求められています。
あらゆる世代の、あらゆる環境にいる人の志やモチベーションを高め、学ぶ機会や場を提供していくこと。そのことが今、社会から求められている弊社の姿であると考えています。
その中で、弊社自身も自分越えをしていかなくてはなりません。弊社は創立以来、有為な国際人の育成という理念の下、社会の課題を解決することを目指してきました。その考えはまさに「SDGs(持続可能な開発目標)」に通じるものであると思います。より高く、大きな視点に立ち、人づくりを通して、社会貢献のための具体的な活動、行動を起こしていくことをお約束します。
2020年には大学入試制度改革がスタートし、また東京オリンピックが開催されます。受験生やアスリートだけではなく、日本の全ての人、組織が「自分越え」を実現していくことができるよう、私たちもさまざまな事業を展開していきます。ご期待ください。

阿久津勝己

京都の未来をお客さまとともに

阿久津勝己
キリンビール株式会社 京滋支社 支社長

キリングループはコーポレートスローガン「よろこびがつなぐ世界へ」の下、お客さまや社会とともに、将来にわたり持続的に存続・発展するため、「健康」「地域・社会コミュニティー」「環境」の三つの社会的課題の解決に重点的に取り組んでいます。キリンビール京滋支社も、商品・サービスを通して京都のお客さまに寄り添った営業活動にチャレンジしています。
例として、今年創始1150年を迎える祇園祭。弊社は基幹ブランド「一番搾り」の「祇園祭デザイン缶・瓶」発売を通じて、先人の思いを新しい世代へつなぐ伝統文化支援に長年にわたり取り組んでいます。また、原料には亀岡産のビール大麦と与謝野産のホップを使用させていただくことで、ビール造りを通して地域経済の活性化に継続して寄与していきたいと考えております。
京都は世界中のお客さまを魅了してやまない都市です。キリングループは、これからも世界中のお客さまに嬉しい驚きや発見をもたらす「世界最高品質の飲みもの体験」を通して、企業の社会的責任を果たすとともに、京都の発展に貢献していきたいと考えています。

松山靖史

冒険と本能

松山靖史
株式会社しょうざん 代表取締役社長

私は「冒険と本能」という言葉が好きです。今年76才になりますが、この言葉を聞くと、なにかワクワク、ゾクゾクし、どこかに行きたいという衝動に駆られます。
近年、海外から来られる若い方々が、安宿に泊まったり、野宿している姿を見ると、何か私自身が失った自由の風を感じ、うらやましく思います。
若い時は、現在と比べ旅行書は数少なく、唯一手に入ったのは『ヨーロッパ(1日5ドル)の旅』という本でした。当時1ドル360円でしたから、宿泊・食事も含めて1800円で1日過ごすというその本を夢中で読みあさりました。20代からこれまで、ただ行きたいという一心で、下調べもせずに海外の見ず知らずの土地によく出掛けました。知らない土地でもナビを使わず、迷うことなく目的地に行けるのは、若い時に培った本能が今でもまだ生きているからだと思っています。
今はスキーに夢中になっています。ばかと言われようが、人に迷惑を掛けず何かに挑戦し、自由でやんちゃな、愉快な人生を歩みたいと思ってます。
今こそ、クラーク博士ではないですが「高齢者よ大志を抱け」です。

松井 雄

人に寄り添うのは、 人

松井 雄
株式会社公益社 代表取締役社長

終活、エンディングノート、家族葬…。今、人生の終わり方を早くから考える方が増えています。時代の変化に触れていると思うのです。これほどまでに「死について考えること」が身近になった時代はあっただろうかと。
人の生き方が多様化しています。だからこそ、その終わり方も多様化していて当然です。人生の節目の一つ、結婚式もさまざまな形式が生まれています。私たちの業界にこんな話があります。「結婚式の流行が、20年後にお葬式にやってくる」。ますます、お葬式の形式は変わるでしょう。そのとき、公益社に何ができるのか?どんな価値をお届けできるのか?試行錯誤の真っただ中ですが、その中心が「人」であることは揺らぎません。
公益社には、さまざまな人間がいます。お客さまのご葬儀で、自分の親を重ね、思わず涙する者がいる。プロは泣くべきではない、と自らを律する者もいる。どちらが正しいのか。いえ、どちらも正しいのだと思います。いちばん大切なのは、一人一人の社員が一人の人間として、ご葬儀に、お客さまに向き合うことですから。人に寄り添うのは、人しかいない。その心を忘れずに、次世代を歩んでいければと存じます。

森口浩紀

地球を舞台にあらゆる交流を創造

森口浩紀
株式会社JTB 京都支店長

「感動のそばに、いつも。Perfect moments, always」。JTB全社員が、胸に刻んでいるブランドスローガンです。「お客さまに感動を提供するため、近しい存在であり続けること」「お客さまが感動で満ち足りたとき、その傍らには私たちがいること」を約束したものであり、私たち自身がお客さまと向き合う全ての瞬間に、真摯に全力を注ぐという意思を込めています。そして、私たちJTBの事業ドメインは「交流創造事業」であり、それはJTBならではのソリューションの提供により、地球を舞台にあらゆる交流を創造し、お客さまの感動・共感を呼び起こすことを目指しています。
素晴らしい歴史と文化、伝統、そしてイノベーションの街「京都」において、私たちは100年の歴史の中で培った「人と人」「人と場所」「人とコト」を結び付ける力を発揮し、自治体や学校、企業の方々と共に地域の魅力を育み、新たな文化とビジネスの創出を通じて、地域や社会の課題解決に向けて尽力していきたいと考えています。
これからも、交流創造事業へのあくなき挑戦により、国際文化観光都市京都のさらなる発展、豊かな社会の実現に貢献してまいります。

湊 和則

変化を恐れずチャレンジする

湊 和則
株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 代表取締役社長

発展し続けている国際観光都市京都へお越しになる観光客は、訪日外国人を中心に今後も増えていく見通しです。
こうした環境下で、「ホテルグランヴィア京都」に加え、新たに京都駅八条口に宿泊主体型ホテルである「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」を開業しました。これまで「ホテルグランヴィア京都」の運営で培ってきたノウハウを生かし、洗練された品質と先進的で機能的なサービスの提供により、内外の観光やビジネスユースなど幅広いニーズに応えていきたいと考えています。
「平成」から「令和」へ新しい時代を迎え、当社を取り巻く環境はかつて経験したことがないほど急速に変化しています。世界中から来られるお客さまの多様なニーズに応えていけるよう、多言語への対応やIT技術を積極的に活用したスピーディーで利便性の高いサービスの提供に取り組むとともに、徹底した「顧客起点」でおもてなしの品質を高めてまいります。
これからも広く内外のお客さまに選んでいただき続けるホテルとなるために、変化を恐れずチャレンジしていきたいと思います。

瀬良知也

「キセツをタカラモノに。」

瀬良知也
株式会社ジェイアール西日本伊勢丹 代表取締役社長

ジェイアール京都伊勢丹は2017年に開業20周年を迎え、それを機に「世界最高のグローカルストア」を目指すことを宣言しました。地元京都でその感性と価値(ローカル)を見つめ、京都が認める世界基準の価値(グローバル)を取り入れた、新しい店づくりに挑戦していくという宣言です。
現在、来春の全面開業を目指し、2〜5階の大規模リニューアルを段階的に進めています。この中で、京都の感性に根差しながら、今日的で豊かな暮らし方を発見する場(コンセプトショップ)として「TEBACO(テバコ)」をお披露目する予定です。京都の感性を掘り下げると、 “季節の移ろいに呼吸を合わせて、自分らしさを取り入れながら、今の暮らしを楽しみ尽くす感性”と言い表せるかもしれません。「キセツをタカラモノに。」というテーマの下、ちょっと秘密にしたくなる、奥深いものが詰められている「玉手箱」を開けたときのような感覚を体験していただくショップを目指していきます。京都の美意識や暮らし方の由来をよりどころとしながら、楽しみ方に必要なモノ・コトを衣食住にわたって取りそろえ、京都の新しい感性と価値を発信してまいります。

垣内永次

創業から変わらぬ社会発展の思い

垣内永次
株式会社SCREENホールディングス 取締役社長(CEO)

SCREENのルーツは、1868(明治元)年に京都で創業した「石田旭山印刷所」にあります。“現状に甘んじず、常に思考を巡らせ、新しい事業や製品の創造に果敢に挑む”創業の精神「思考展開」は、私たちのDNAとして継承され、印刷からエレクトロニクス、エネルギー、ライフサイエンスなどへとグローバルに活躍の場を拡げる製造装置メーカーとして成長を続けています。
当社グループには、「未来共有」「人間形成」「技術追究」という企業理念があり、この実践が当社の社会的責任(CSR)を果たすことになると考えます。環境負荷低減に貢献する製品・サービスの提供や、従業員が生き生きと活動できる環境づくりと人材育成プログラムの充実、実効性のあるガバナンス体制の構築など、ESG(環境・社会・ガバナンス)の課題に積極的に取り組んでいます。また、2016年には「国連グローバル・コンパクト」に署名し、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向けて活動しているのも、企業理念に通じています。私たちはこれからも、あらゆるステークホルダーからの信頼と期待に応え、サステナブルな社会の実現を目指してまいります。

上田勝康

総合的に健康を支える

上田勝康
株式会社三笑堂 代表取締役会長

今年、創業90周年を迎えた三笑堂は、「医療を通じて社会に貢献する」をテーマに、京都本社を中心に関西一円に支店・営業所を設け、各地区で地域密着型の事業を展開している総合医療商社です。
当社が扱う製品は医療機器・福祉用具・ジェネリック医薬品・研究機器など、皆さまの健康を総合的にサポートできることが最大の強みです。介護ロボットのご提案や、IoT技術を基盤とした医療VR(仮想現実)システムなど、新しい技術に積極的に対応し、超高齢化社会に向けて、業界を牽引(けんいん)していければと考えております。
人の命・尊厳に直結する責任ある使命を胸に、日々スピードと誠意を持つとともに、「真ん中に笑顔がある会社」の社名の下、人との繋(つな)がりを大切にし皆さまに笑顔になっていただけるよう、社員一丸となって邁進(まいしん)してまいります。
一人一人が皆さまに、「笑顔」で届ける安全で安心なサービスを提供し続けるために、社員の教育・研修にさまざまな取り組みで力を注ぎ、後世にこの企業文化を継承していきます。

木下宗昭

新たな価値創造を京都から

木下宗昭
佐川印刷株式会社 代表取締役会長

5月1日より、元号が「令和」と改められました。新元号は日本最古の歌集「万葉集」梅花の序文の引用であることはご存じの通りです。この万葉集が編纂(へんさん)された頃、現存する印刷物では世界最古といわれる「百万塔陀羅尼」の制作が日本でスタートいたしております。
以来、印刷の技術は「遠くへ想いを伝える」「広く情報を伝える」手段としてさまざまな革新を経て進化してきました。平成の時代にはデジタル技術が印刷をはじめ社会を大きく、ダイナミックに発展させました。
令和2年、東京オリンピックの年に佐川印刷は創業50年の節目を迎えます。技術の進化、社会の変革はますます加速していきます。その中で私どもは培ってきた印刷のノウハウを生かして、データベースの構築やWEBへの展開、さらには物流資材の調達やRFID(電波による個体識別)の技術開発、軟包材、パッケージ事業など従来のビジネスの枠を超えた新たな価値創造を推進し続けます。
歴史的文化と先取の気風溢れる京都から世界へ。新たな技術開発とコミュニケーション文化の発展に向けて、佐川印刷はチャレンジを続けてまいります。

松田 武

グローバルマインドを身に付ける

松田 武
京都外国語大学・京都外国語短期大学 学長

グローバル化による世界の一体化と多様化が進み、その結果、地域格差が同時に進む中で、地球規模の課題に各国が一致協力して取り組むことの重要性が高まっています。この課題を解決するにあたり最も必要なこと、それはグローバルマインドを身に付けていることではないでしょうか。顧みれば、本学は創立以来70年余り、これらの課題に対応すべく語学の教育だけでなく、その国の歴史・文化なども学び理解することにより、グローバルマインドを備えた人材の育成を行ってまいりましたし、これからも続けてまいります。
こうした社会背景を踏まえ、2018年4月に社会科学系の国際貢献学部を開設いたしました。高度な外国語運用力を身に付けるとともに、グローバル社会で活躍するにふさわしい高い見識、幅広い視野並びに長期的な洞察に基づいて意思決定と行動ができる能力を身に付けた人材を育成します。また、20年4月にはロシア語学科を開設(設置届出中)。国連公用語の一つであるロシア語は、世界中に約3億人の話者を持つグローバルな言語です。日本とロシア語圏の国々との架け橋となる優秀な人材を輩出し、わが国のグローバル化のさらなる発展に寄与します。

大垣守弘

継続は力なり

大垣守弘
株式会社大垣書店 代表取締役社長

京都は100年以上の「長寿企業」が国内で最も多い1023社(500年以上3社含む)以上ある世界でも例を見ない都市です。それらの企業に共通しているのは変化しながら継続しているということです。
一方で100年以上変化することなく伝統を守り続けるという継続の形もあります。どちらもひとかたならぬ「努力」と「勇気」、そしてなによりも「知恵」が必要になります。3月にオープンした京都経済センターはその一つ「知恵」が融合し新たな価値を生み出す「交流と融合」の場として誕生しました。弊社はその京都経済センターの1階に「京都本店」をオープンしました。これまでにない新しい形での本との出会いを提供する場を目指しています。また、昨年の「本の日」(11月1日)の制定も書店業界の継続のために投じた変化の一石であると自負しております。全国の書店に足を運んでいただくことを目的に、書店の魅力を伝えるきっかけになるようにと、今年もさまざまなキャンペーン活動を計画しています。それぞれ、けっして楽な道だとは考えていません。それでも、長きにわたって「大垣書店が京都にあってよかった」と感じていただけるよう、これからも変化しながら継続してまいります。

加藤好文

渋沢翁のチャレンジ精神

加藤好文
京阪ホールディングス株式会社 代表取締役社長

2024年度にも導入される新紙幣。その新たな肖像に、「日本資本主義の父」渋沢栄一翁が採用されることになりました。渋沢翁は数多くの企業を設立しましたが、当社も1906年、渋沢翁を創立委員長として産声を上げました。「民間資本による京阪間の鉄道敷設」すなわち当社設立のため、渋沢翁は3度にわたり挑戦し、実現させた歴史があります。そして、私は社長就任以来、「安全とチャレンジ」と「バッターボックスに立つこと」を常に唱え続けてきました。
京都では今年12月、京阪グループの新たな「チャレンジ」である複合商業施設「GOOD NATURE STATION」が四条河原町に誕生します。これは単に「買う・食べる・泊まる・体感する」施設ではありません。今後はより「感性」が大切な時代。京阪として新しい生活スタイルを提案できる事業をやりたい。そして、次世代に残る柱となる事業を展開したい。新しい「価値観」を京都から発信していこう。そういった思いを形にした、新しい「チャレンジ」なのです。
「社会に必要なものならば、どんなことがあってもやりとげる」。渋沢翁の創業時の精神に恥じぬよう、京阪グループはチャレンジを続けてまいります。

伊藤敏彦

確かな技術力・人間力で未来に貢献

伊藤敏彦
株式会社きんでん京都支店 常務執行役員支店長

歴史と伝統・文化が息づくまち京都に支店を開設し、来年で75周年を迎えます。この間、総合設備エンジニアリング企業として、社会インフラを支え地域社会に貢献すべく、皆さまと共に歩ませていただき衷心より御礼申し上げます。
今後も歴史ある地域の一員として、新しいものと古いものの融合、そして変革へとつながるイノベーション力、伝統・文化芸術を世界へ発信するブランド力など奥深い魅力に満ちた京都の発展に貢献してまいります。
「平成」から「令和」の新時代を迎え、ますます社会構造の変化や技術革新が進み、その変革のスピードが加速しています。その中で、当社はこの地において、「私たちは優れた設備とサービスを創造し、社会のインフラを支え明るく豊かな未来の実現に貢献します」という企業理念の下、微力ではありますが、 使命感と確かな技術力・人間力により、素晴らしく希望のある社会の実現に向けて貢献していきたいと考えております。
そして、人と人との絆を大切にしながら、人づくり・ものづくり・まちづくりを通して、安心と安全の地域創生に参画してまいります。

続木 創

生活文化の息づく街づくりを

続木 創
株式会社進々堂 代表取締役社長

2008年の世界料理オリンピック応援ツアーで訪れたドイツの小都市エアフルトでの思い出。町を散策していると、小さな教会の入り口にコンサートのポスターが。地元の大学生たちの古楽アンサンブルらしい。プログラムに大好きなシュッツの曲があったので入ってみることにした。演奏が始まって息をのんだ。低くチューニングされたピリオド楽器の柔らかい響きに乗って、背の高いカウンターテナーが体と不似合いな繊細なファルセットで歌い、ノンビブラートの澄んだソプラノが高い天井に響き渡る。「うわっ、本物だ!」。客席では普段着姿の近所の人たちが演奏に耳を凝らす。若き芸術家たちへの温かいまなざし、会場にあふれる音楽への愛。その時間を共有できた喜びが心を満たし、エアフルトの街が大好きになった。
やはり旅の一番の醍醐味(だいごみ)はその地に住む人々が育んできた生活文化の豊かさに触れること。京都も私たちの暮らしぶりそのものが最大の魅力と言われるような街でありたいと思う。進々堂も「京都の人たちはこんなにおいしいパンを毎日食べてるんだ!」と、遠来のお客さまがうらやましく思い、京都の街を好きになってくださるよう頑張ります。

北尾和彦

「和」の意味するところ

北尾和彦
京都薬品工業株式会社 代表取締役社長

皇太子殿下が天皇陛下に御即位され「令和」の新しい時代が始まりました。日本の国是とも言うべき「和」、また当社の社是「和親協力 誠実報恩」にもある「和」の文字が新元号に入っていることを大変うれしく思っています。
「和」は聖徳太子の十七条憲法第一条に「和を以て貴しとなす」とありますが、第二条は「篤く三宝を敬え」と続きます。和するということは簡単なようで、なかなか難しいので、聖徳太子は和するには三宝を敬い、自分自身の誠と謙虚さと他人に対する敬いの心を持つことが必要だと諭されています。また「和」は、「Harmonize(調和)」であり、「Conform(同化)」ではありません。付和雷同でなく、各々(おのおの)が自分というものをしっかり持って自立的な人間になることが大切です。
新薬の研究開発においてアイデアの発想には個が輝き、個が他の個性を生かすことが重要です。そしてアイデアが創出されたら、それを開発して新薬にしていくには、多くの人々や他の企業と協力していくことが必要です。「個が輝く協調」により、新薬を創製し、病気で苦しむ患者さんの命を救うことで社会に報恩したいという願いが私どもの社是に込められています。

福永法弘

誰もが輝ける働き方を目指して

福永法弘
株式会社京都ホテル 代表取締役社長

1888年に創業した当ホテルは昨年度が創業130周年にあたり、さまざまな記念事業を行いましたが、おかげさまで多くの皆さまに支えられて終えることができました。あらためて感謝を申し上げます。
さて、新緑の瑞々(みずみず)しさの中で新元号の幕開けとなりました。「令和」の典拠である万葉集には、約4500首に及ぶさまざまな詠み人の歌が集められていますが、それぞれの個性が輝く様子は、各個人が持ち味を発揮できることを目指す現代の働き方に通ずるところを感じます。
当社の働き方に関する取り組みの一部をご紹介すると、2017年に「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言に賛同し、女性社外取締役の招聘(しょうへい)、配偶者出産に係る休暇や育児・介護休暇、時短勤務制度の拡充、育児休暇中や社内託児所利用時の支援、女性活躍推進チームによる商品企画開発を行ってまいりました。こうした取り組みにより社員それぞれが輝ける環境を整えて、より良いホテルづくりにつなげたいと考えております。
今後、国際的なイベントが続きますが、京都に育まれたホテルとして、豊かな時間をご提供できるよう努めてまいります。

西川八一行

すべては生活者のために

西川八一行
西川株式会社 代表取締役社長

今年2月1日、西川産業株式会社(東京西川)、西川リビング株式会社、株式会社京都西川の3社が統合し、西川株式会社として新たなスタートを切りました。もともと3社は一つの会社であり、太平洋戦争をきっかけに別法人となりましたが、3社がまた一つになって同じ方向を見て進むべきだろうという思いから今回の統合に至りました。3社の長年の経験、知見、強みを統合し発展させ、より強く成長していきたいと考えています。
私どもが掲げる目標の一つに、IoTを活用したサービスの推進があります。『ねむりの相談所』では、コイン型の活動量計や寝室環境を測るセンサーの貸し出しによって、睡眠の可視化を行っていますが、近いうちに寝具そのものにセンサーを実装するなどし、寝具のIoT化をより発展させたいと計画しています。こうしたモニタリングが可能になると、医療や介護にまで繋(つな)げていくことができる社会に貢献できるでしょう。また、世界進出にもいっそう力を入れていきます。睡眠の先進国である日本の、睡眠先進企業である西川を世界へ。今後も良質な寝具とともに、「睡眠」を啓発してまいります。

大倉治彦

御代の御用に達し続けて

大倉治彦
月桂冠株式会社 代表取締役社長

月桂冠大倉記念館に、大倉家の本宅前で大正期に撮影されたモノクロ写真を展示している。シルクハットに燕尾(えんび)服、11代目大倉恒吉の颯爽(さっそう)とした姿が見える。1915(大正4)年、天皇陛下御即位の大礼に際して、御用酒を大八車に載せ、京都御所への納入に出発した時のものである。恒吉は、業界初の「研究所」を創設、飛躍的な品質の向上を成し遂げた。19年発行の『大禮(たいれい)記録』(内閣書記官室記録課)には、大饗宴(きょうえん)用の清酒として「月桂冠」含む4銘柄が記されており、中でも「月桂冠ハ、京都府下ニ於テ醸造シ、頃(ちかご)ロ灘地方ノ産ヲ凌駕(りょうが)セムトスル勢アルヲ以テ、大饗第一日ノ玉饌(ぎょくせん)及三次ノ賜宴ニ用ヒ」とある。27年(昭和2)年には「宮内省御用達」として取り上げられることとなった。「御用達」制度は54年に廃止されたが、品質向上とともに、実直、勤勉に業を営んできたことで、平成、そして令和へと時代を超えて、私どもは、御代の御用に達し続けている。
天皇陛下のご即位により祝賀ムードに包まれる中、高級酒の需要も高まっている。元号が改まった今、わが国伝統の日本酒で祝杯を挙げる、このよき伝統を後世に伝えていきたい。

奥村浩二

サステナブル経営への取り組み

奥村浩二
東急ホテルズ 執行役員関西地区統括 兼 京都東急ホテル 総支配人

先般、京都市が「全国市区・サステナブル度・SDGs先進度調査」において、総合順位一位として紹介されました。これは私たち京都市民にとって誇りでありうれしい限りです。弊社が属します東急電鉄を中核とする東急グループも以前から企業市民として、その社会的責任の重要性を認識し、グループ全体でコンプライアンスに取り組むとともに、事業を通じた社会課題解決や社会貢献活動を継続するなど、サステナブル経営を積極的に推進しています。
一例として、東急ホテルズは環境保全活動として2001年よりお客さまのご厚意による「グリーンコイン」制度を実施しており、環境保全活動の基金として国際NGOである公益財団法人オイスカに提供し、地球緑化活動である「子供の森」計画を支援してまいりました。現在も「東急ホテルズ・グリーンコインの森」活動として継続しております。その他の取り組みとしては低炭素・循環型ホテルの運営やプラスチック製ストローの廃止などの取り組みも順次進めており、今後もホテル事業を通じて社会的責任を果たすとともに、持続可能な社会の実現に少しでも貢献できればと考えております。

瀬川大秀

次世代への文化支援

瀬川大秀
総本山仁和寺 51世門跡

仁和寺の創建は仁和4(888)年。創建から1130年以上を越え、現在は真言宗御室派の総本山としても知られています。
寺院は法流を伝える場であり、文化を伝える場でもありました。江戸時代、仁和寺周辺には野々村仁清が開窯(かいよう)した御室焼、裏山には成就山御室八十八カ所霊場が開設されました。特に後者は当時の弘法大師信仰をよく表しており、現在も信仰・健康・観光の場として、親しまれています。
仁和寺では、伝統と文化の継承のためには実際に文化に触れていただくことが大事と考え、昨年10月に行われた金堂裏堂特別内拝の際には、次世代への文化支援として、高校生以下の拝観料を無料としました。今春から霊宝館においても同様の取り組みを行っています。小さな頃から伝統や文化に触れる機会をつくることで、日本が培ってきたものがいかに大事であるかを学ぶ良い機会になることを願っています。
変化する社会の中で、仁和寺だからこそ変わらないもの、変えてはならないものがあり、反面新たに取り入れていくべきことも多いと思います。こういった時代に即した柔軟な対応が、1130年以上も続いている理由の一つではないでしょうか。

古田基行

人と自然と響きあう

古田基行
サントリー酒類株式会社 京都支社 支社長

今年は弊社創立120周年に加え、京都ブルワリー(長岡京市)が竣工50周年を迎えます。この節目を迎えるにあたり、あらためて長らくのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
弊社の事業は自然の恵みによって支えられており、中でも「水」は事業展開にとって最も大切な資源です。全国4カ所にある弊社ビール工場は、良質な地下天然水が確保できるエリアにのみ存在しており、ここまでビール事業の展開を進めてこられたのも京都の豊かな自然の恵みのたまものだと考えています。
近年では若い方々のビール離れによる市場の低迷が叫ばれていますが、これはビール嫌いが増えたのではなく、スマートフォン・SNSといった便利なツールの普及による「face to face」のコミュニケーション不足が原因の一つだともいわれています。お酒は本来、人と人とを結びつける潤滑油。適正な飲酒はコミュニケーションを円滑にするツールであり、暮らしを豊かにします。
京都の豊かな自然への何よりの恩返しだと信じて、今後もお酒を通じて、京都に集うお客さまが笑顔になるシーンを提供してまいります。

日比野英子

強みを生かす人材育成

日比野英子
京都橘大学 学長

人工知能(AI)やあらゆるものがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)が社会生活のインフラになる時代が近いと言われ、AI人材・IT人材育成が喫緊の課題となっています。
京都橘大学では、2021年度に情報理工学部(仮称)・経営学部(仮称)・経済学部(仮称)を開設し、高度な情報社会Society5.0で活躍する人材を育成する計画です。産業界のニーズに応えるだけでなく、持続可能な経済発展と社会的課題の解決が両立する人間中心の社会の実現へ向け貢献したいと考えています。
一方、AIには置き換えられない仕事として、接客や対人援助職(医療や教育)などの対人的なサービスがあります。これらの仕事には、人間にのみ備わっている非認知的能力(好奇心・親密性・自己制御・独創性など)が不可欠です。
京都橘大学は企業や行政、医療、教育などの分野へ対人的な職業の人材を多く輩出してきました。これからも、一人一人の学生の個性を強みとして社会に要請されている人材に育成し、学生の自己実現と人々の健康と幸福を支援する大学でありたいと願っています。

内田 隆

産地と京都をつなぐ「和の精神」

内田 隆
京都青果合同株式会社 代表取締役社長

午前6時、カランカランと響き渡る鐘の音とともに、せり人の声が一斉にこだまする京都市中央卸売市場...。
青果卸売業を営む京果の社員たちは毎朝、仲卸の方々と向き合い、京野菜を始め全国各地から届けられる生鮮野菜・果物の取引を行っています。
昨年のように台風や豪雨、地震などの災害が続いても、いつもと変わらず街中の店頭に野菜や果物が並ぶのは、産地の方々のご努力はもちろんのこと、「卸売市場」という仕組みとそこで働く「人」の力があってのことだと考えております。丹精込めて育てられた青果を産地の方々が京都市場に出荷していただくためには、私ども卸売業者への信頼が何よりも大切です。
今年4月21日で創業71周年を迎える京果では、「和」を社是とし、社員に対し家庭の和・社内の和・グループの和・お客さまとの和・社会の和を大切にするよう言い続けています。来るべきAI時代にあっても、創業からの「和の精神」に変わりはありません。現在、施設整備が進められている京都市中央卸売市場が、平成から令和の時代に変わっても日本の食文化を支え続ける存在であるよう、社員一丸となって邁進(まいしん)してまいります。

福井正憲

ロボットと共に楽しい茶会を

福井正憲
株式会社福寿園 代表取締役会長

AI(人工知能)とIoTの発展により、大きく地球社会の価値観が変化していますが、今後、人体の一部を人工的な部品に取り換える時代にもなっていくと思います。すでに人工心臓や人工関節などは、大きな意味では「ロボット化」と言えるのではないでしょうか。ロボット技術の発達により、身体の欠陥が機械で補完されるようになり、ロボットと人間の間の生命体がどんどん生まれてくるでしょう。極論ですが、「ロボット化」何%というロボットと人間の中間の存在が生まれてくると思います。そういった存在と人間、ロボットとが共存する世界が次世代にやってくると思います。
現在、法律によって生まれた法人格が存在しますが、そういった新たな存在の人格をどう法的に認めるのかの議論も必要になってくるでしょう。従来の国や民族で国境を考える時代ではなく、ロボット人間時代のルールを「100%人間」が早急に決め、おいしい宇治茶の茶会をロボットと共に楽しみたいものです。人体をよりよい部品に取り換えたロボット人間により、理想の社会が生まれるのかもしれません。ロボットとの戦争で、この美しい京都が、地球が汚されないことを望みたいものです。

柿野欽吾

令和時代も「産業 学び勤はく」

柿野欽吾
学校法人京都産業大学 理事長

いよいよ御代替わりが間近に迫り、元号も「平成」から「令和」へと変わります。
学校法人京都産業大学は、「将来の社会を担って立つ人材の育成」という「建学の精神」を掲げ、昭和から平成にかけての50年余の短期間に、京都産業大学に加えて、附属中学校・高等学校、すみれ幼稚園を擁する総合学園に成長・発展しました。
いま、日本は、IoTやAI(人工知能)、「Society5.0」、「5G」など新技術が急速に進展し、持続可能な社会や多文化共生、人生100年といった時代を迎えて、新たな生活スタイルや働き方、企業モデルが登場するなど、社会が大きく変わろうとしています。
本学学歌の一節にある「産業(むすびわざ) 学(まな)び勤(いそ)はく」の「産業」には、「むすぶ」とともに、「産み出す」の意が込められています。2030(令和12)年の大学像を策定した『神山(こうやま)STYLE2030』のスローガン「むすんで、うみだす。」の下、学問と社会・企業・自然だけでなく、人と人、知識と実践などを「むすぶ」ことによって、令和時代に雄飛する次世代の人材を輩出すべく、京都産業大学をはじめ附属中学校・高等学校、すみれ幼稚園では、引き続き新たな歴史を切り拓(ひら)いていきます。

土井伸宏

不断の努力で次世代を創る

土井伸宏
株式会社京都銀行 頭取

京都銀行は、1941(昭和16)年、京都府内4行が合併し、「丹和銀行」として第一歩を踏み出しました。現在は広域型地方銀行として、近畿2府3県を中心に174カ店を有していますが、創業当時、京都市内に店舗は無く、「ゼロからのスタート」でした。
この間の歴史は困難の連続でしたが、「地域社会の繁栄に奉仕する」という経営理念に基づき、常に新たな挑戦へ果敢に取り組んでまいりました。戦中・戦後に設立された、今は世界を代表する数々の企業の成長に貢献することができたのは、その一つです。創業以来、脈々と続けてきたこの創業・成長支援の取り組みは、現在、ファンドの設立や産・学・公連携のスキームを立ち上げるなど時代に即した形へ変容を遂げ、ますます活発化しております。
持続可能な社会に向けた取り組みが脚光を浴びる現在ですが、特効薬があるわけではありません。創業理念に基づく、変革を恐れない不断の努力こそがそのような社会を生みだすものと考えております。いつの時代も、京都銀行は、より良い総合金融サービスの提供を通じて「真に役に立つ銀行」であり続けることを目指してまいります。

福山隆夫

「伝統・文化」は革新の連続

福山隆夫
京都駅ビル開発株式会社 代表取締役社長

いよいよ文化庁が2021年度中に京都へ本格的に移転することになりました。そのことにより京都における文化・芸術に関わる役割がさらに増すことになるとともに、長い歴史の中で蓄積された京都の持つ文化・芸術の資源を活用した新たな価値の創造の取り組みを強めていく必要があります。
京都は「伝統・文化」が空気のように存在する町です。「文化」というものは長い年月の中で先人たちがその時代の感覚を加え、より良いものを生み出そうと努力を重ねた結果、現代へと継承されたものではないでしょうか。そして、それら継承されたものを、今を生きる私たちの感性と感覚を加えて次の時代へと繋(つな)ぐことが、新しい「伝統・文化」となるものだと考えます。
より良いものを生み出すためには、「変えてはいけないもの」と「変えるべきもの」を見極めた上で、時代に即した形で「進化・革新」し続けていかなければなりません。「伝統・文化」は革新の連続であり、大切なものを守り伝えるためには変化を恐れず次の時代へ繋(つな)いでいける活動を展開できるよう精進したいと考えます。

谷本秀夫

チャレンジ精神で未来をつくる

谷本秀夫
京セラ株式会社 代表取締役社長

京セラは今から60年前の1959(昭和34)年、資金も信用も実績もない小さな町工場から出発しました。頼れるものはファインセラミックスの技術と信じ合える28人の仲間たちであり、以来、人の心をベースとする全員参加経営を実践し、誰もやらないことに積極的に挑戦し続け、事業を多角化することにより、今日まで成長してまいりました。
現在、IoTの進展をはじめ、人工知能(AI)、ロボティクス、次世代移動通信「5G」といった技術革新が加速し、産業や社会構造が大きく変化しています。新たな技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れてイノベーションを創出し、一人一人のニーズに合わせる形で社会的課題を解決していく「Society 5.0」は、もうすぐそこに来ています。
私たちは、いま一度、創業の精神に立ち返り、情報通信、自動車関連、環境・エネルギー、医療・ヘルスケアの重点市場を中心に、チャレンジし続けてまいります。そして、人類、社会の進歩発展に貢献するという経営理念の実現に向け、さまざまな社会課題を技術や事業活動を通じて解決することにより、豊かな社会と未来の創造に貢献してまいります。

橘重十九

菅公の「誠の道」に学ぶ

橘重十九
北野天満宮 宮司

「心だに誠の道にかなひなば 祈らずとても神や守らむ」。学問の神をはじめ芸能や厄除の神などさまざまな信仰で全国に1万2千社も祀(まつ)られている「天神さん」の御祭神・菅原道真公(菅公)の御歌で、至誠の神としても信仰されていることを端的に示す御歌です。
「誠実に生きてさえいれば祈る必要はない」と間違った解釈をする人がいますが、神に誓って真っさらな気持ちで生きることは容易ではありません。孔子でさえ「誠の道」を究めるのに70年かかったといわれ、凡庸な私たちは神に祈って加護を求めねばならないのです。菅公は生涯通じて「誠の道」を求めて生きた人でした。その精神の根本には、自然界至るところに神々を感じて信じ、畏敬と感謝、畏怖の念で接してきた縄文以来の日本人の心が宿っていると思います。それは、「文道大祖 風月本主」と崇(あが)められ、残されている多くの優れた詩歌でも示されるところです。
昨今は誠実さのかけらも感じられない出来事が起きている欺瞞(ぎまん)に満ちた世の中です。千百年も昔、菅公が求めてやまなかった「誠の道」を今こそ学ばなけれならない時だと思います。

柿本新也

文化外交

柿本新也
柿本商事株式会社 代表取締役社長

2013年9月、オリンピック・パラリンピック開催地が東京に決定した瞬間、「文化外交」の戦略が安倍首相の頭の中を驚くべき速度で駆け巡ったに違いない。そして、それは15年10月、故津川雅彦氏を座長に据えた第1回「日本の美」総合プロジェクト懇談会で始まった。その時すでに「日本博」という提案が津川氏からなされている。
2018年7月からパリを中心にフランス全土で開催された「ジャポニスム2018」は、8カ月に及び、縄文土器から現代アートまで取り入れた大規模な複合型文化芸術イベントとなった。
初音ミクの欧州初コンサートが4千人以上の観客を集め、髪の色と同じエメラルドグリーンのペンライトをふりかざす姿がテレビで放映されたのを見て、バーチャルシンガーを創ったのも人間だが、それは近未来の私たちの姿を映しているようにさえ思えた。
今年は「ジャポニスム2019」が米国と東南アジアで予定され、来年に日本全土で開催される「日本博」は、2025年の大阪万博まで続く。文化バブルの様相を呈しているこの饗宴(きょうえん)は、経済力・軍事力にも優る新たな時代の大きな武器なのかもしれない。

山田義仁

企業理念を発展の原動力に

山田義仁
オムロン株式会社 代表取締役社長 CEO

オムロンは、世の中が変化する時に生まれる社会的課題の解決に、世に先駆けて挑戦してきました。そして、工場の自動化や自動改札システム、ヘルスケアなど、数々の製品やソリューションを生み出し、成長してきました。
オムロンにおける挑戦に向けた力の源泉は企業理念です。企業理念の中で謳(うた)っている社憲、「われわれの働きで われわれの生活を向上し よりよい社会をつくりましょう」 私たちは企業理念、そして社憲の精神を自身の存在意義として、社員一人一人が日々の仕事の中で実践することで、よりよい社会を実現するための技術や商品を生み出し続けています。
社会的課題がより複雑化する現在、企業に求められる価値は、利益の創出はもちろん、よりよい社会の実現に向けた貢献へと変化しつつあり、環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素がますます重要になってきています。オムロンでは、企業理念の実践に取り組むことがESGに対する期待に応えるとともに、社会的課題を解決する原動力になると捉えています。
オムロンはこれからも企業理念の実践による、新たな社会的課題の解決に挑戦し続けてまいります。

木越康

慈悲の心 −寄りそう知性−

木越康
大谷大学 学長

「一人して七子あらん。七子の中に〈一子〉病に遇えば、父母の心、平等ならざるに非(あ)ざれども、然(しか)るに病子において心すなわち偏(ひとえ)に重し(『涅槃経』より)」
慈悲の心とは何かを説くブッダの言葉です。すべての子を平等に慈しむのは、親としては当然でしょう。しかしそのうちの1人が病となれば、慈しみの心は、自然にその子に傾きます。苦しむ子、最も助けを必要とするものの所に、親の心は向けられます。それであってこそ「親」であり、そうでなければ「親」と呼ぶこともできません。
現代、そして未来には、厳しい競争・競合の社会が待っています。「総活躍」が求められる一方で、現実には強者は勝り、弱者は隅に追いやられる心配もあります。そのような社会にあってもブッダの教えは、弱い者、助けを求める者にこそ心を傾けるべきだと諭します。それが本当の意味で、「七子」のすべてを守ることなのだと教えます。
ますます進むグローバリズムでは、他者や他国との競合はいっそう激しくなるでしょう。人間の社会に、慈悲の心がともしびのように輝いて、決して吹き消されないことが切に願われます。

松尾一哉

災害に活躍、自立分散型エネルギー

松尾一哉
大阪ガス株式会社 理事 京滋地区総支配人

環境変化にどう対応するかが問われる企業にとって、時代を生き抜くためのキーワードの一つが「レジリエンス(反転成長力)」です。
昨年、関西をはじめ日本列島の各地で地震、豪雨、台風、高潮などの大規模な自然災害が相次ぎました。エネルギー事業者として、被災地域の一日も早い復旧、復興に全力を尽くすことはもとより、お客さまの“暮らし”と“産業”を支える責任の重さを改めて痛感しました。そして昨年、不測の事態にレジリエンスを発揮したのが自立発電機能付きガス設備でした。 特に家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームtypeS」は、停電時にも電気と熱を供給し続けました。700Wの発電量ですが、ガス機器やテレビの電源、スマホの充電などに活用され、お客さまからもご満足の声を頂戴しました。また、医療施設や宿泊施設、工場などでも、大型のコージェネレーションや自立発電機能付きガスヒーポンが持ち前の威力を発揮しました。
今後も大規模な自然災害が警戒される中、レジリエンスの観点から、同設備の重要性は一層高まっていくと考えています。

大塚直樹

国際都市「京都」から世界へ発信

大塚直樹
アサヒビール株式会社 京滋統括支社 支社長

アサヒビールは、アサヒグループの新たな理念「Asahi Group Philosophy」の下、「期待を超えるおいしさ、 楽しい生活文化の創造」を目指して、「お客様の最高の満足のために お酒ならではの価値と魅力を創造し続ける」という長期ビジョンを掲げ取り組んでいます。
日本初の辛口ビールとして1987年発売以来、ご愛飲いただいているスーパードライでは現在、中長期のブランドスローガンを「THE JAPAN BRAND」と設定し、最高品質の提供と飲用機会の拡大を見据えた取り組みを強化しています。
京都は世界中からさまざまな人々が集まる都市であり、世界と日本をつなぐ「結節点」です。国際都市「京都」から世界へ発信していくことで、日本国内で体感いただいた品質から、帰国後に母国で「日本品質」を求めていただくという“帰国後消費”につなげ、経済の好循環に寄与していきたいと考えています。
「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造」を目指し、アサヒビールでは、これからも基幹ブランドの強化と新需要の創造により、酒類市場全体の活性化に取り組んでまいります。

栗和田榮一

人々の“想い”をつなぎ続けるために

栗和田榮一
SGホールディングス株式会社 代表取締役会長

いまも昔も変わらず伝統をつなぐ街、京都。私たちSGホールディングスグループはここ京都で創業して60余年、物流事業を通じてお客さまの大切な荷物を運び、想いをつなぐお手伝いをしてまいりました。
近年、物流は生産や流通を支え、人々の生活を豊かにするために欠かせない社会インフラと捉えていただくようになりました。この物流という社会インフラを安全に、ゆるぎなく提供し続けることが、私たちの使命であると強く感じています。
当グループでは今後も社会インフラとしての使命を果たし続けるために、「安全」「環境」「人材」の三つを最重要課題に定めました。安全・安心な交通社会を実現すること、環境に配慮した事業を推進すること、従業員にいきいきと働き続けてもらうこと。どれ一つ欠けても、信頼される企業として持続的に成長していくことは難しいでしょう。
これからも皆さまに必要とされる存在であり続けたい。伝統を次の世代につないでいるこの創業の地、京都とともに、私たちは進化しつづけてまいります。

上原大作

答えは人と人のつながりの中に

上原大作
上原成商事株式会社 代表取締役社長

当社は前身の肥料商を出発点とし、1943(昭和18)年にセメントなどの建設資材や石油類の販売を目的とする上原成介商店を興して以降、今日まで人々の生活や産業の源となる商品を扱う会社として地域の皆さまと共に歩みを進めてまいりました。
当社は現場重視の社風で、日々お客さまと接する中で真に必要とされているかを自問自答しながら、自分たちにしか提供できない商品やサービスを追求し続けております。
その答えはいつもお客さまから教えていただいてまいりました。もちろん待っていて教えていただけるものではなく、そこには常に感謝を持ってお客さまに寄り添う姿があり、親身のお付き合いの中から、答えを共有させていただけているのだと思っております。
こうしたつながりによって、当社は時代の変化や景気の浮き沈みに左右されることなく地道に成長し続ける企業としての基盤を固めてまいりました。これからもぶれることなく、つながりあえる「人財」の育成こそが究極の社会貢献であると信じ、「上原成にしか出来ないことを上原成らしく」をテーマに、エキサイティングな活動を展開してまいります。

喜田眞司

社員を大切にする経営

喜田眞司
株式会社石田大成社 代表取締役社長

当社は、2016年に創業100年目を迎えた総合情報サービス企業です。祖業の印刷から技術書編集・作成やWeb構築、多言語翻訳、販売促進まであらゆる情報サービスを一貫体制で提供しています。昨年度には経営体制を一新し、呼称として使ってきた「ITP」をブランド名に制定。Ideas・Technology・Peopleをキーワードに京都発の100年企業として伝統を継承し、時代の変化に即した社会的使命を果たすための努力を日々重ねています。
「Ideas・Technology」は、私たちが多様な分野に業務拡大を進める際の原動力です。昨年には「ITP未来研究所」を設立し、人工知能(AI)など最新技術を応用した次世代の新ビジネスのビジョンづくりに取り組んでいます。また「People」には、すべてのステークホルダーに親しまれ、愛される企業を目指すという決意を込めています。なかでも私たちが重視するのが「社員を大切にする経営」です。頑張れば報われる人事制度と賃金体系、充実した福利厚生制度の下で、今後も「売上高営業利益率10%台」の高収益経営を継続していけるように、社員一人一人が持てる能力を発揮できる組織づくりを目指してまいります。

田中恆清

日々最善を尽くし、今を生きる

田中恆清
石清水八幡宮 宮司

神道には「中今(なかいま)」という言葉があります。この言葉は、自らの命を先人達より連綿と受け継がれてきた大切な命として神々に感謝し、「今」を精一杯に生きることを意味しています。
昨今は、自他の命をどうしようと自分の勝手であるという悪しき個人主義の考えが流布していますが、皆さまに知っていただきたいことは、自分の命も、他人の命も、ご先祖より継承されてきたかけがえのない命であるということです。
「中今」の心は、過去・現在・未来を意識しなければ、生起しない心でもあります。古来、日本人は頂いた自らの命に常に感謝し、今この瞬間を懸命に生き抜き、後世に伝えたい心を文化として形に残し、連綿と継承してきた民族であります。
現代社会は、未曽有の自然災害や痛ましい事件、事故などで多くの大切な命が失われてしまう時代でもあります。
このような時代であるからこそ悠久の歴史と伝統を誇る京都の地から、日本人の道徳でもある「中今」の心を発信し、今を懸命に生きることの大切さを次世代に伝えていっていただきたいと願っております。