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社説:石破氏総裁選へ 活発に政策論議深めよ

 9月の自民党総裁選への立候補を元幹事長の石破茂氏が表明した。野田聖子総務相は出馬困難とみられ、3選を目指す安倍晋三首相(総裁)との一騎打ちとなる公算が大きい。

 選挙の構図が事実上、固まった。日本の将来を見据えた活発な政策論議を求めたい。

 前回は無投票だったため6年ぶりの総裁選であり、自民党が政権を奪還した第2次安倍内閣発足後初めてとなる。

 与党第1党として長期政権の功罪を検証し、安倍氏が手掛けてきた政策を問い直す絶好の機会となる。

 人口減、少子高齢化が進む中で持続可能な経済、財政、社会保障をどう実現するのか課題は山積している。「アベノミクス」の是非と今後の経済運営、地方再生、原発エネルギー政策など国論を二分するテーマも大きな争点だ。

 官邸主導の「安倍1強」体制が長く続く。党内に多様で活発な議論が失われたと言われて久しい。

 森友、加計問題など相次ぐ不祥事や政治手法について安倍氏にはさまざまな批判がある。

 出馬会見で、石破氏は「正直、公正」な政治姿勢を対立軸に据え、論戦に挑む方針を示した。

 「政治・行政の信頼回復100日プラン」実行をはじめ内閣人事局の見直し提起や安心・安全を確保しながらの原発の割合削減、憲法改正などを訴える構えだ。

 政策や政治姿勢の違いを示し、安倍氏との対決姿勢を鮮明にしたといえる。

 この時期の出馬表明は竹下派参院側の支援が決まったことで優勢の安倍氏に先手を打ち、世論を喚起する狙いがある。

 次の総裁に誰がふさわしいか自民党支持層に聞いた直近の共同通信世論調査では安倍氏が石破氏をリードした。国会議員票は既に約7割を押さえたという。追う石破氏は地方票(党員・党友票)や無派閥議員票の取り込みを目指す。

 今回の総裁選から地方票は国会議員票と同数となり、重みが増している。2極対決だと決選投票を待たずに1回目の合計票で決まる。このため、結果を大きく左右する地方票の行方が注目される。

 安倍氏は今月下旬に正式に立候補を表明するとみられる。総裁選に向けての攻防が今後、激化しそうだ。

 事実上、次の首相を決める選挙である。党員だけでなく、多くの国民が注視している。政策をぶつけ、議論を深める総裁選にしてほしい。

(京都新聞 2018年08月11日掲載)

【 2018年08月11日 11時00分 】

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