出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

鶏鉾の鶏、太平の世の願い込め 京都・祇園祭

鉾建てが進む中で静かに出番を待つ、真木に取り付けられた鶏(京都市下京区室町通四条下ル)
鉾建てが進む中で静かに出番を待つ、真木に取り付けられた鶏(京都市下京区室町通四条下ル)

 鉾からまっすぐ伸びる真木(しんぎ)の先端近くに、高さ15センチほどの銅製の鶏一対が付けられる。そろりそろりと真木を起こすと、鶏鉾(京都市下京区室町通四条下ル)が建ち上がった。

 鉾の由来は中国の伝説にある。神話時代の王、堯(ぎょう)は訴訟があれば太鼓を鳴らすよう民衆に言ったが、太平の世が続き、太鼓には鶏の巣ができた-。「鉾には平和な世の中への願いが込められている」と鶏鉾保存会の北村和彦理事長(82)は言う。

 祇園祭は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とする八坂神社(東山区)の祭りだが、ほかの神仏や外国の神話にまつわる山鉾、懸装品(けそうひん)が多い。鶏の上には住吉明神の人形があり、見送はギリシャ神話を題材とする。

 北村理事長は「多くの神仏を集めて京都の疫病退散を願ったのが、祇園祭の始まりと聞く。いろいろな神さんが集まるのは祭りの特徴です」と話す。

【 2017年07月15日 14時49分 】

ニュース写真

  • 鉾建てが進む中で静かに出番を待つ、真木に取り付けられた鶏(京都市下京区室町通四条下ル)

関連動画      

京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース