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謎多い池、妖しく光る水鏡 京都・沢ノ池を空撮

夕闇が刻々と迫る夜空を映す沢ノ池。市街地の明かりも届かない山奥でひっそりと妖しく光る(2017年11月13日、京都市右京区)=小型無人機から
夕闇が刻々と迫る夜空を映す沢ノ池。市街地の明かりも届かない山奥でひっそりと妖しく光る(2017年11月13日、京都市右京区)=小型無人機から

 日が沈んだ山あいの一角に、青白い空をうっすらと映す水面が広がる。京都市内のきらめきに対し、真っ暗な森で妖しく光る水鏡は、異世界へ続く入り口のようだ。

 市中心部から北西に位置する右京区鳴滝の沢山(標高516メートル)の中腹にある沢ノ池。南北に細長い形のため池だ。山里からつながる林道を抜けた先に、突然広がる光景は秘境を思わせる。

 標高370メートルで、周囲は約1.2キロ。京都一周トレイル・北山西部コースの道中にあり、ほとりはハイカーらの休憩場所にもなる。季節のいい時は、釣り人の姿も見られる。

 周辺からは平安時代の土器や瓦が見つかり、建物跡もあった。沢ノ池遺跡と呼ばれるが、詳しい調査はされていない。京都市考古資料館によると「なぜ田畑もない山奥にため池があり、建物があったのか謎が多い」という。

 闇が濃くなり、ひっそりとした周囲が冷気を帯びてくる。不意に響き渡ったシカの鳴き声に身震いして、急いで帰路についた。

【 2018年01月11日 11時40分 】

ニュース写真

  • 夕闇が刻々と迫る夜空を映す沢ノ池。市街地の明かりも届かない山奥でひっそりと妖しく光る(2017年11月13日、京都市右京区)=小型無人機から

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