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生カカオ「ローチョコ」いかが 滋賀・彦根に専門店

販売する「ローチョコレート」を手にする吉田さん
販売する「ローチョコレート」を手にする吉田さん

 彦根藩の旧足軽屋敷・村山家住宅(滋賀県彦根市芹橋2丁目、市指定文化財)で、同市の看護師の女性が、生のカカオを使った栄養豊富な「ローチョコレート」の専門店を13日から土・日曜限定でオープンする。看護師ならではの健康にこだわった菓子を提供するとともに、減少する旧屋敷の保存・活用を通じてふるさとの活性化を目指す。

 開店するのは、同市出身・在住の吉田理恵さん(31)。これまで病院で勤務する中、生活習慣が原因で病気になった多くの患者と関わり、「食をもっと気にかけてほしい」と健康食に関心を持つようになった。5年前にローチョコレートの存在を友人から知り、カカオの豊かな風味や味の優しさに魅了された。

 ローチョコレートは従来の工程と異なり、カカオを焙煎(ばいせん)しないため、加熱でカカオに含まれる栄養素を損なわない利点があり、近年注目を集めている。溶かして味付けする際も湯煎などで40度前後の環境を保つ手作業が必要になる。

 吉田さんは、京都市内の名店で調理補助を務めるなど多忙な仕事の合間を縫って腕を磨いてきた。もっと多くの人にローチョコレートを知ってもらおうと開店を決意。市外からUターンし、彦根らしい場所で店を構えたい-と、天保7(1836)年に存在した記録が残る村山家住宅を借りた。市指定文化財のため、改装をキッチンなどの最小限に抑えた。飲食用の座席や売り場を和室に設け、もともとの内装を生かした。

 販売するチョコは、県内産のほうじ茶や果実、木の実などを具材にする。仏の顔のデザインなど和の雰囲気に合わせた品もあり、ゆくゆくは板・粒それぞれ3~5種類を常時そろえる予定だ。

 吉田さんは、看護師の仕事を続けながら営業する。「お菓子を好きな人が健康に食べてもらえるチョコを提供し、地元の観光や経済の一助になればうれしい」と話す。店名は「ハレトケト」。

【 2018年10月12日 17時00分 】

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