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伝統の石垣「穴太衆積み」発祥地に完成 大津・高穴穂神社

社務所前に完成した穴太衆積みの石垣(大津市穴太1丁目・高穴穂神社)
社務所前に完成した穴太衆積みの石垣(大津市穴太1丁目・高穴穂神社)

 大津市穴太1丁目の高穴穂神社境内に、伝統の石積み技法「穴太衆積み」の石垣がこのほど完成した。地元住民有志が半年がかりで積み上げた力作で、代表の生嶋正義さん(69)=同市穴太2丁目=は「自然石を積む技法の指導を毎回受け、見学できる公の場所に造った」と喜んだ。

 石垣は、同神社の社務所前に設けた。L字形で延長20メートル、高さと幅は1・2メートル。石は地下に30センチ埋まる。

 穴太地区は穴太衆積みの発祥地として知られるが、地区内で気軽に見られる石垣がなかった。2016年に同市伊香立生津(なまづ)町の生津城遺跡から、穴太衆積みで最古とみられる16世紀中ごろの石垣の基礎部分が見つかったのを契機に、住民有志26人が委員会を組織して取り組んできた。

 作業は今年5月から月2回程度、9月からは週1回実施し、10月中旬に完成した。延べ約180人が参加した。指導は、技法を継承する14代目石匠の粟田純司さん(78)=坂本3丁目=が担った。

 材料には、約230年前に穴太地区を襲った大規模な土石流がもたらした石や小石も使う。委員会では来年3月末までに案内板の設置や駐車場などの周辺整備も行う予定だ。

【 2018年11月09日 17時00分 】

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