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大正~昭和初期に収録、沖縄で最古の音源デジタル化

北里氏が沖縄の子守歌などを録音するために使用していた蝋管レコード(大谷大博物館提供)
北里氏が沖縄の子守歌などを録音するために使用していた蝋管レコード(大谷大博物館提供)

 1920(大正9)~31(昭和6)年に言語学者の北里闌(たけし)氏が沖縄や北海道、台湾などで収録した歌謡や民族音楽の音源を大谷大がデジタル処理し、14日に沖縄県立図書館に寄贈した。沖縄での収録分については、現在聞くことができる音源としては最古という。大谷大図書館(京都市北区)は同館の利用者にも公開できるようにする。

 北里氏は日本語の語源の考証のため、沖縄や北海道などを巡り、現地の言語や音楽を蝋管(ろうかん)レコードに記録する旅を続けたとされる。寄贈を受けた経緯は明らかではないが、大谷大博物館(同区)は北里氏の遺族から63年に寄贈された同レコード約230本を所蔵している。だが劣化が進んだこともあり、85年に北海道大でカセットテープに収録し直したものの、雑音が多くて聞きづらかったという。

 昨年、同レコードの存在を知った沖縄県立図書館側から大谷大に音源提供の依頼があった。60分のカセットテープ11本に収められていた曲や現地の人々の語りなど約200点をデジタル処理し、雑音を極力除いてCDに収めた。八重山地方の子守歌をはじめ、祝宴などで歌われた曲などを聞くことができる。

 大谷大図書館の東舘紹見館長は「沖縄の皆さんが大切にしてきた文化を表すものなので、ぜひ活用してほしい」といい、北海道や台湾の収録分も含めて寄贈を受けた沖縄県立図書館の新垣忠館長は「貴重な音源。言語学や古典音楽の研究者だけでなく、広く県民も聞いてもらう機会を設けたい」と話した。

=京都新聞ホームページの「動画ライブラリ」に音声。

【 2019年03月14日 23時12分 】

ニュース写真

  • 北里氏が沖縄の子守歌などを録音するために使用していた蝋管レコード(大谷大博物館提供)
  • デジタル処理した音源を収めたCDを手にする東舘館長(右)と新垣館長=京都市北区・大谷大

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