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ゲノム編集を効率化 立命館大など開発、コスト低下に期待

 遺伝子を自由に改変できる「ゲノム編集」を高効率で簡単に行える技術を、立命館大の菅野茂夫助教と徳島大の沢津橋俊講師らが開発した。特定の遺伝子を標的の細胞に組み込みやすくなった。英科学誌サイエンティフィック・リポーツに12日、発表した。

 ゲノム編集は、「クリスパー・キャス9」という技術の登場で、標的細胞から特定の遺伝子を切断する効率が飛躍的に向上した。ただ切断した遺伝子の代わりに別の遺伝子を組み込む際には、誤った場所に入り込む確率が高いなど課題が残っている。

 チームは、ゲノム編集に使う複数の遺伝子の比率を解析し、目的の遺伝子が誤って別の場所に入り込む割合を従来の4分の1まで低下させる条件を突き止めた。さらに特定の遺伝子を組み込む時に用いるRNAを改良し、遺伝子の種類に関わらず同じRNAを使えるようにした。

 菅野助教は「世界で研究が進むゲノム編集のコスト低下につながるはず」と期待する。

【 2018年01月12日 20時40分 】

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