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貼って再生、人工皮膚承認 京大、糖尿病の壊死に有効

製造が承認された新しい人工皮膚
製造が承認された新しい人工皮膚

 京都大は16日、糖尿病で壊死(えし)した皮膚の再生に有効な機能性人工皮膚の製造が10日に承認されたと発表した。傷口に貼ると周囲の組織の治癒を促す機能があるといい、来年1月の本格販売を目指す。

 京大医学部非常勤講師でもある森本尚樹関西医科大准教授らの研究グループと繊維メーカー「グンゼ」が開発した。

 糖尿病患者は、血流の悪化などで足に治療が困難な皮膚潰瘍を生じやすく、壊死が進むと切断のリスクがある。けがの治療に使う人工皮膚はあるが、難治性の傷口だと感染症を起こしやすく、利用できなかった。

 研究グループは、皮膚の再生を促す細胞成長因子「bFGF」に注目。静電気を利用して成長因子を吸着し、徐々に放出する機能を人工皮膚に持たせた。医学部付属病院で2010~12年に治験を実施し、17件中16件で安全性と有効性を確かめた。

 他の種類の成長因子も吸着できるといい、森本准教授は「傷口に貼るだけなので、他の治療法とも併用して、幅広い再生医療への応用が期待できる」としている。

【 2018年04月17日 09時13分 】

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