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京大iPS治験開始 脳へ世界初移植、パーキンソン病患者に

 京都大医学部付属病院は9日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞をパーキンソン病の患者の脳に移植する手術の第1例目を実施したと発表した。iPS細胞を使った再生医療で、保険適用を目指す治験は国内初で、脳への移植は世界で初めて。手術自体に特に問題はなく、経過は現在良好という。

 手術は京大iPS細胞研究所の高橋淳教授らのチームが先月、50代の男性に同病院で実施した。会見した主任研究者の高橋淳教授は「患者さんが薬を飲まなくてもよくなれば最善だが、セカンドベストとして、薬を飲みながらでも良い状態を保てるようになれば。結果を待つ厳粛な気持ちだ」と述べた。

 チームは拒絶反応を起こしにくいタイプのドナーから作製したiPS細胞をドーパミン神経細胞に変化させ、患者の頭蓋骨に穴を開けて左の大脳に約240万個を注入した。手術時間は3時間1分だった。

【 2018年11月09日 13時24分 】

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