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コラム凡語:葉物野菜の高騰

 昨年暮れからハクサイやネギなど葉物野菜の高騰が続いている。ハクサイは1個丸ごとでは値が張りすぎると、4分の1サイズが店頭に並ぶ。本格化する家庭の鍋料理への影響が心配される▼葉物野菜高騰の背景には晩秋の台風被害と長雨、気温の低下があるという。野菜の値上がりは冬場の恒例とはいえ、天候不順がすぐに市場価格に跳ね返る主要産地の固定化は問題だ▼ミツカンは毎年、鍋メニューに関する「鍋定期調査」をしている。鍋シーズンに家で食べる鍋は平均17回、月3回程度だという。好きな鍋では、すき焼き・牛鍋が各世代の支持を集めた▼実際に一番多く調理したのは、しょうゆ味の鍋だそうだ。「野菜がおいしく食べられる」「さっぱり食べられる」が理由だった。鍋食全体でも、「野菜がたくさん食べられる」が首位だった▼国は成人の1日の野菜摂取量を350グラムとしているが、男女とも3~4割しか食べていない。ただでさえ、冬場には野菜を多くとりにくい。野菜類は煮込めばかさも減り、食べやすい▼日本気象協会の気象情報に鍋もの指数がある。予想気温と風速、体感湿度から算出する。人は気温が低く、空気が乾燥すると鍋料理が恋しくなる。強い冷え込みのここ数日、指数は満点近くになる。葉物野菜の高騰がうらめしい。

[京都新聞 2018年01月11日掲載]

【 2018年01月11日 16時00分 】

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