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医療的ケア必要な子ども支援へ たん吸引などで京都府

 たん吸引や胃ろうなどの「医療的ケア」が必要な子どもがいる家族の介護負担を軽減するため、京都府は2018年度、空き病床を利用して短期入所(ショートステイ)を行う医療機関向けの補助制度を創設する。医療的ケアが可能なショートステイの提供施設は府内で7カ所しかないため、補助により施設数を増やし、医療的ケア児と家族を地域で支える環境を整える。

 府によると、都道府県が医療的ケア児の家族を独自に支援する取り組みは例がないという。

 厚生労働省の調査では、19歳以下の医療的ケア児は医療技術の進歩に伴い年々増えている。2015年は全国で1万7千人と、05年と比べて1・8倍になった。人工呼吸器やたん吸引などで24時間注意を要するため、家族の負担は大きい。さらにたん吸引などができるのは、家族のほかは看護師や研修を受けたヘルパーらに限られ、不慣れな看護師らの中には敬遠する人もいるという。

 府によると、医療的ケアが可能なショートステイは7カ所だが、実際に稼働しているのは5カ所しかない。わずかな空き病床を活用している施設も多く、ニーズが高い休日は満床で利用できないことが多い。

 府が創設する補助制度は、24時間体制で医療的ケア児を世話するヘルパーらの人件費を対象にする。金額などは検討中だが、入院に伴う診療報酬と大差がない条件にすることで、医療機関にショートステイの取り組みを促す。

 主に福祉施設に勤める看護師やヘルパーらを対象にした研修会も初めて開催する。医療的ケアの実情と必要性を知ってもらうことで、福祉施設での医療的ケア児の受け入れにつなげる。

【 2018年01月14日 09時13分 】

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